経済コロンブス
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経済コロンブス
 2001年6月23日放送
【 歌手挫折をバネにガーデニングトップ企業へ タカショー 高岡伸夫社長 】
コメンテーター 吉田順一 神戸大学大学院教授
高岡伸夫社長 和歌山県・海南市の郊外に本社をおくガーデニング製品のトップ企業・タカショー。

同社が扱う庭園資材は全国シェア6割を誇る人口竹垣をはじめ、木製フェンスやライト、噴水、人口植物など8000種類に及ぶ。造園業界としては、日本で初めて株式公開を果たした。

同社の高岡伸夫社長は、意外な経歴をもつ。子供の頃から歌が好きで、大学入学と同時に歌手をめざした。当時は、空前のフォークソング・ブーム。

仲間とフォークグループを結成し、テレビやラジオのオーディション番組に次々に出演。しかし、テレビで十週勝ち抜きの歌謡選手権番組に出演した時、審査員の一人の 「君たちは音楽の基礎が出来ていない」 という一言に打ちのめされた。

結局プロの道を断念、卒業後は東京の建築資材関係の商社に勤めた後、家業のシュロ縄販売の仕事を継ぐため故郷・海南に戻る。ギターを持っていた手にシュロ縄をぶら下げて全国を行商にまわったが、売上は伸びなかった。 「何とか古い商売から脱却しなければ」 そう考えた末、歌の仲間も参加して株式会社を設立。

研究開発に力を注いだ結果、人工竹垣が大ヒット。ガーデニングブームにも乗って、造園全般の商品の需要が高まり、社業は一気に成長する。またパソコン上で住宅の外観写真に竹垣などの商品を組み合わせることが出来るシミュレーションソフトも開発。遅れていた業界に次々に新しいアイデアを持ち込んでビジネス化した。

「日本のガーデニングブームはまだ黎明期を迎えたところ」と語る高岡社長は、最近注目される「ビオトープ」のネットワーク化など、ガーデニングの文化そのものをさらに拡充しようとしている。

 
企業トップに関わる特定の「モノ」を通して、メインコーナーとは異なる視点からゲストの横顔を浮き彫りにする。
文字通りの「お宝」のほか、思い出の写真、プレゼント、趣味、会社の 初期製品、社員がしらない素顔をしる奥様、座右の銘などジャンルを問わず、リポーターの小牧芽美の視点から、トップの知られざる「玉手箱」を覗く。
【 感動、高岡社長の愛妻物語 】
コロンブスの玉手箱
高岡社長が23年連れ添った淳子夫人が登場。
創業メンバーの一人でもある淳子夫人は、現在タカショーの監査室室長を務める。

「彼女と結婚していなければタカショーはなかった」 とまで言い切る高岡社長。その恋愛エピソードとは・・・。

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