中国政府が中止を求める中、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は7日、訪問先のフランスでパリ市から「名誉市民」の称号を授与されました。
ヨーロッパを訪問中のダライ・ラマ14世は7日、パリ市役所に招かれ、ドラノエ市長から「平和のための闘いに敬意を表する」としてパリの名誉市民の称号を手渡されました。
パリでは去年4月、チベット住民の弾圧に抗議する活動家らが北京オリンピックの聖火リレーを妨害。中仏関係悪化の引き金になりましたが、パリ市はそのさなかに「ダライ・ラマとチベット住民を支援する」として、名誉市民の称号を贈ることを決めていました。
今回も中国政府は「内政干渉だ」として授与の中止を求めており、反発は必至と見られています。
なお、フランス政府の要人はダライ・ラマとの面会を今回予定しておらず、今回の称号と政府は無関係であることの強調に努めています。(08日04:14)