警視庁生活経済課は8日、植林すればもうかると会員を募集していた「スタイレックエンタープライズ」(東京都江東区)に対し、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で家宅捜索した。経済産業省は4月、同社がマルチ商法を行っていたとして、特定商取引法違反(不実の告知など)でス社に3カ月の業務停止命令を出している。
捜索容疑は、06年3月から、国に無登録で、豪州や米国で植林事業をするとして出資を募った疑い。
ス社はキリの一種で数年で成木になり二酸化炭素の吸収率が高いスーパーポローニアの植林事業を展開していると説明して勧誘。木3本の所有権▽会員の勧誘権--の権利を約25万円で販売していた。ス社は約3万人から30億円以上を集めたとみられるが、経産省は、実態とは異なる内容の宣伝で勧誘をしていたとみている。【町田徳丈】
毎日新聞 2009年6月8日 13時10分(最終更新 6月8日 13時33分)