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国交省の“漫才研修” 批判相次ぎ今年限りか

 国土交通省が若手職員のコミュニケーション能力を高めようと、吉本興業の芸人を講師に招き「漫才研修」をしたところ、省内外から「税金の無駄遣い」「意味があるのか」と批判が相次いだ。道路特定財源でカラオケセットなどを購入したことが強く批判された経緯もあり、今年限りで取りやめになりそうだ。

 国交省の人事担当者は「笑いは発表や会議での潤滑油となり、対人能力も向上すると考え企画した。受講した職員には好評だったのだが…」と話している。

 国交省によると、今月2日、入省4年目の職員約100人を対象にした「初級マネジメント研修」に吉本の構成作家4人と漫才コンビ3組に来てもらった。最初は「お手本」としてプロの模範を鑑賞。その後、2人1組となって、用意された台本の空白を埋める形でボケとツッコミ役をこなす体験をした。講師料は数十万円だった。

 研修の模様がテレビ番組で放映されると、批判の電話が国交省に相次いでかかったという。

 漫画家やくみつるさんは「堅物の『官』とは対局にいる吉本の芸人から、一体何を吸収したのか。笑いを身に付けたければ、わざわざ芸人に研修費を払わなくても、テレビを見て練習すればいい」と指摘している。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年06月08日 07:18 ]

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