「都議会でも第1政党であり続けなければならない。政権を前進させるには、都議選は大きな意義がある」
麻生首相は7日、都議選への応援をスタートさせ、八王子市や立川市などの自民党候補者の事務所を訪れ激励。記者団にもこう熱く語った。都議選の結果は次期衆院選の行方に影響を与えるとみられており、「麻生降ろし」に直結しかねないだけに力が入る。
午後、東京都武蔵野市内で街頭演説。首相人気は絶大(!?)で握手攻めにあった。これで気をよくして舌もなめらかになったのか、7日未明にW杯アジア最終予選でウズベキスタン戦に勝利したサッカー日本代表の活躍を大絶賛した。
「みんなが、いまの不況を戦い抜こうと一致団結している。日本には(元日本代表の)中田英寿みたいなスーパースターはいない。11人全員でやった。これが日本のサッカーだ。大変心強く思う」と持ち上げたまではよかったが、発言の途中、日本代表の対戦相手がウズベキスタンなのに「カザフスタン」と間違え、おまけにサッカーを「野球」とやってしまった。聴衆も「エッ!?」。もはや説得力はボロボロだ。
さらに迷走ぶりに拍車がかかる。核実験を行った北朝鮮への対応について「われわれは戦うべきときは戦わなければならない。その覚悟を持たなければ国の安全なんか守れるはずはない」と発言。武力行使容認を示唆したものと受け取られかねず、批判を呼ぶ可能性がある。間違い&脱線…政権維持へ、はやくも“全怪モード”だ。