地球の平均気温の上昇が頭打ちとなり、専門家の間で気候は当分寒冷化に向かうとの見方が強まってきた。地球温暖化の主因とされる二酸化炭素(CO2)の排出は増え続け長期的には温暖化が続きそうだが、自然の変動が気温を抑制するように働き始めたとみられている。気温の推移は、温暖化対策の論議の行方にも影響を与えそうだ。 平均気温は1970年代半ば以降ほぼ一貫して上昇。しかし98年をピークにこの10年間は横ばいないし低下し、2008年の気温は21世紀に入り最も低かった。この結果、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測する気温の上昇カーブとの隔たりが拡大。IPCCは気温が2000〜25年に10年あたり約0.2度のペースで上昇するとしているが、実際は最近十年で約0.2度下がった。 気温低下の原因として専門家が有力視しているのが、海の自然変動の影響。太平洋では数十年ごとに水温が上下する太平洋十年規模振動(PDO)という現象が知られる。PDOの高温・低温期は、平均気温の上昇・下降期とほぼ連動。2000年前後にPDOが高温期から低温期に切り替わったと見られている。 寒冷化との関係で太陽活動の「異変」も注目されている。米航空宇宙局(NASA)は昨年9月、「太陽活動が約50年ぶりの静かさ」と発表。その後も太陽活動は静かな状態が続いている。太陽の日射量の変化のほか、太陽磁気の変動が地球の気候に与える影響への関心が高まっている。
環境問題を声高に叫ぶのは一部の人間でしょう。
環境問題は二酸化炭素という観点ではなく、石油採掘量の限界や公害の観点からとらえるほうが現実的だと思います。そもそも中東依存は国際政治学の教えるところの脆弱性であります。
たとえば近年増加が進んでいるオフィス部門にグリーンITを適用することは電力消費量の低下を通じて石油使用量を減らしますし、原子力発電の再稼働もその通りです。
公害は日本については殆ど解決してきているので、隣国の中国さんに環境対策の技術供与を行なって欲しいと思います。中国の公害が日本に越境していることは周知の事実です。エチゼンクラゲ、酸性雨、中国野菜などなど。
長期にはみな死んでしまうのだから、短期の対策を打って欲しいですね。
科学的にモノを「計る」という行為には、実は色々な前提や仮定が組み込まれている場合が多いからです。実験が出来ない場合は尚更そうです。
温暖化をとりまく新しいビジネスも、それはそれで参加者にしてみれば新しい経済価値を生み出すイノベーションとは考えられませんかね。
気温が上がっているからといって、CO2のせいにできないのと同様、気温が下がり始めたからといって、温暖化対策の優先度を下げていいかどうかは、分かりませんね。周期的変動であれば、ベースとなる温度が高くなる場合もあるわけで。
個人的にはぽえぽえさんのご意見に賛同します。
先生のブログを拝見した最初の記事が温暖化の記事だったことを思い出しました。
似たような考えを持っていたので共感を覚えたのを思い出します。
「蝶が羽ばたきゃ地球の裏側で嵐が起こる」なんて概念的ですがバタフライエフェクト(6年かけて練った割りに面白くないストーリーだったあの映画ではない)というカオス的な考え方じゃないですけど、初期のパラメーターの設定次第で結果が大きく変わる気象の予測、さらには地球規模での現象の予測ともなると、その賛否についてそれが人為的なのか?あるいは単なる気候変動なのか?そのどちらともなのか?と結論づける科学的根拠はどちらも充分ではないのでしょうが、もし人為的だったらまずいから温暖化対策やらないよりはやった方が良いんでないかい?的な現状が一番まずいですよね。
温暖化は人為的でないとなったらどうするんでしょう?
「グリーン」の名の下に代替エネルギーの開発など部分的に歓迎できる分野もありますが、CO2一辺倒にはかなりの疑問を感じます。
仮に人為的だとしても排出権取引には根本的解決の答えではないですしね。
泡にもならない空気を売り買いする経済には、バブル以外の名前を用意しておいたほうがいいかもしれません。
このグラフを見て、こういう文章が書けるというのは、相当な無知か馬○か恥知らずか、さもなけば洗脳されているといかいいようがありません。
浅間山が噴火したようですが、大規模な火山噴火でも起きれば、一気に1992〜3年の再現でしょう。
私達も100年後には、大量生産大量消費で人類の滅亡を早めた世代だと恨まれているかもしれません。
ただ、排出権のような何もイノベーションを生み出さない数字遊びにお金が使われるのは良くないですね。
人的な要因についての朗報は、先月の終り頃に人工衛星「いぶき」が打ち上げられたことでしょうか。これでCO2とメタンの排出減などがより正確に求められるといわれています。
今のところは、このような地道なことしかできないのだと思います。あまり近視眼的(98年を起点に10年を考える)な見方はこの問題を誤解する可能性があるので注意が必要だと思います。
余談ですが、温室ガス効果が実際どの程度か、是非とも高橋洋一先生に一度計算してみてほしいですね。先日「さらば財務省」を読んで、先生の姿勢と能力に尊敬の念を抱きました!
重要なのは、『明らかにすること』という気持ちは分かりますが、不確実な状況での判断を行ううえでのシナリオプランニングの方がベターではないでしょうか?
全く仰るとおりです。でも未だにそれが判らない人はいるんですよね。「100年後の株価を支える為に今から財政出動せよ、やらないと手遅れになる」みたいな話です。
そんな使命感に基づけば、70年代にはこれから寒冷化すると言われていましたから、協力して地球を暖めるべきでしたね。で30年後の今、同じ人が地球を冷やせと言ってます。では2040年にはどういう指示になっているのでしょうか?全く冷やせだの暖めろだのエアコンじゃあるまいし。
地球は巨大な複雑系、なのに一部のパラメータを少々弄ってどうにかなると思うなんてどうかしてます。そういう神がかった話に大事な公金を使われては困ります・・・いやバブルが起きて経済が回復すれば何でも良いって腹なのかな?オバマ政権は。
これはrabbit125ccさんの事では?
IPCCの気温予測から大きなずれが出てきた事を自分に都合の良い資料って、、、そんな単純な問題ではないと言う資料が出てきてるのが事実だと思います。
温室効果ガス削減に莫大な予算をかけるのも費用対効果、優先順位などの疑問もあるなかでひとり歩きしてる印象ですし、正直なにがベストか難しいですね。
http://www.ijis.iarc.uaf.edu/en/home/seaice_extent.htm
を見る限り、全般的に2007年よりも2008年の方が北極海の氷の面積は増えており、2009年についても2008年と同レベルで推移しているようなので、「確かに減っている」というのは事実誤認じゃないかと。
Climate science is 'ancient astrology', claims report
Japanese scientists have made a dramatic break with the UN and Western-backed hypothesis of climate change in a new report from its Energy Commission.
赤祖父氏らが提出したレポートを誰かが英語に翻訳した(?)らしく、ちょっと話題になってました。このサイトのMost readがこの記事です。
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