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新型インフルエンザ:横浜でも確認 「感染拡大の可能性低い」 /神奈川

 ◇市対策会議、休校措置取らず

 県都にも新型インフルエンザが「上陸」した。6日、初の感染者が確認された横浜市は夕方から急きょ記者会見や対策本部会議を開いた。患者の鶴見区の男性会社員(27)は行動範囲が限られており、感染拡大の可能性は低いと市は判断、イベント自粛要請や休校措置などはしない。「開国博Y150」も引き続き開催する方針だ。【山衛守剛、木村健二、杉埜水脈】

 ◇開国博、開催継続

 市役所では午後7時半から健康安全課の担当者ら3人が会見。会見によると、男性は渡航歴がなく、最近1週間は東京都内の勤務先と自宅以外に遠出はしておらず、電車通勤だという。5日に仕事を終えて帰宅後に発症、6日の市衛生研究所の遺伝子検査で感染が確認された。市立市民病院に入院してタミフル投与を受け、6日夕時点で高熱はなく快方に向かっている。

 会見後の対策本部会議では休校などはしないと確認した。中田宏市長は「適切な治療をすれば完治するので、冷静に落ち着いた対応をして手洗いうがいマスクなど予防してほしい」と市民に呼びかけた。市は来週から市内13カ所の発熱外来を18カ所に増やす。

 横浜開港150周年協会の運営担当者は「安心してご来場いただける対策はとっている」と説明。希望者にマスクを配布し、スタッフと室内来場者にはサーモグラフィーで体温を測定している。市内初の患者については「まだ詳細が分からない。市・県・国の対応を踏まえ、適切に対応したい」と話した。

 県内の新型インフルエンザ患者はこれまで、いずれも川崎市の6人だった。最初の感染者は米国から帰国した洗足学園高(同市高津区)2年の女子生徒で5月20日に確認。今月3日までに▽市内の実家に帰省した30代主婦▽東京都内の感染者と結婚式後の宴会で同席した30代男性会社員・20代の妻・同僚で30代男性会社員▽フィリピンから帰国した60代男性--の感染も確認された。市は、患者の移動経路などから感染拡大の可能性は低いと判断、休校などはしなかった。

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 ◆県内の発熱相談センター

 ◇24時間対応の主なセンター

県保健福祉総務課 045・633・3777

         045・210・7442

横浜市健康安全課 045・671・4183

川崎市健康安全室 044・200・2692

横須賀市保健所  046・822・4317

藤沢市保健所   0466・50・3593

相模原市保健所  042・769・9237

 (6日現在)

毎日新聞 2009年6月7日 地方版

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