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「信じられない」と絶句 捜査関係者ら困惑(6月5日 05:00)無期懲役から一転、菅家利和さん(62)が4日、釈放された。極めて異例の展開をたどる足利事件。捜査関係者は「信じられない」「重く受け止める」と一様に複雑な表情を浮かべた。一方、地元足利市の関係者は疑問や不安の声をあげる。「当時の捜査に問題があったのではないか」「真犯人は誰なのか」。事件が発生から20年を迎える中、真相を求める声が広がった。 「刑の執行停止決定は重く受け止めている。今後、東京高等裁判所の審理の推移を見守り適切に対応したい」 同日午後2時、県警は高田健治刑事部長のコメントを発表、白井孝雄刑事総務課長が読み上げた。今後の具体的な対応や当時の捜査について報道陣に問われると、「推移を見守り適切に対処する」と繰り返した。 東京高検の指示を受け、刑の執行停止手続きを行った宇都宮地検も「重く受けとめている」(高崎秀雄次席検事)とコメント。県警には午前中に手続きの連絡をしたという。 一方、事件当時の捜査幹部は「信じられない。何の言葉も浮かばない」と絶句。「再審で事実関係を明らかにしてほしい」と話したが、終始困惑した表情を見せた。 「無罪が確定したわけではない。問題はこれから。法律に基づいて妥当な捜査をし、自供も得ている」。当時の県警刑事部長はあらためてこう強調した。元県警幹部も「(釈放は)検察が決めたことだから、何も言うことはない」と語気を強めた。
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