岡山放送局

2009年6月7日 20時7分更新

報恩大師の姿を磁器に

赤磐市に住む画家が奈良時代から平安時代にかけてこの地域に数多くの寺を建立したとされる高僧・報恩大師の姿を磁器の上に描き、地元の寺のお堂に納めました。
報恩大師は奈良時代に今の近畿地方か岡山で生まれたと伝えられる高僧で赤磐市など、今の備前地域に48の寺を建立したと伝えられています。
報恩大師の絵は、赤磐市に住む画家の中川智光さんが、仏教にまつわる地元の歴史を多くの人に知ってもらおうと描いたもので、48の寺の一つ、平満山石蓮寺の跡地に残る阿弥陀堂に納められました。7日は中川さんのほか、地元の人たちも出席して絵に魂を入れる開眼法要の儀式が行われ僧侶が絵の前でお経をあげました。
絵の画材には、長く保存できるよう紙の代わりに磁器が使われ、ハスの花びらの上で優しい表情を浮かべてたたずむ報恩大師の姿が描かれています。
絵を描いた中川さんは「たくさんの人に絵を見てもらい、地域の歴史に触れてもらえればうれしい」と話していました。