October
09
2008
「10月株安で資産21兆円吹き飛ぶ 家計直撃、消費冷え込み」
と言う見出しで、この株式下落によって不景気になると煽っている。(MSNに記載された産経ニュースより)
ちょっと待って!本当にそうなのか?大和総研の試算らしいけど、家計の金融資産が10月だけで約21兆円が吹き飛び、昨年6月末との比較では、約124兆円も目減りして、「逆資産効果」で消費が落ち込んだということを強調している。まことにもっともらしい説だけど、本当かな?と疑う余地十分だろう。
昨年6月末から約124兆円も目減りしたのなら、消費は株価の推移どおりに来たはずだよね。昨年夏が直近のピークだから、今の消費不振はチャートどおりほとんど比例的に落ち込んだはずだ。でも僕の感触だと、実質的に落ち込んだのは今年の4月以降じゃないの?海外がバブルに沸いた後遺症で、原材料や原油価格が暴騰したピークを境に急激に落ち込んだんだろう?実際に株価とは、あまりリンクしていないんだよね。
第一その理屈なら、2003年春に日経平均¥7,600-という底を打って以降、去年の夏までに株価は約2.3倍になったのよ。ならば国内消費は、2.3倍になったのかい?相変わらず絶不調が続いたじゃないの!
資産が増えてバンバン消費するのはアメリカ人気質だよね。日本人はそんなことしなかった。なぜなら、株価が上昇してもそんなに儲からなかったから。今回だって株価が急激に落ち込めば、みんな売却したりして処分する人もかなり居るはずだから、そんな統計は嘘だろうにね。
とにかくこういう記事は、真に受けないほうがよろしいと思います。確かに、株式を資産と見れば目減りしています。でもそれが消費に直接影響が大だという理屈は矛盾が多すぎる。それよりも個人資産運用だなんていって、個人に株ばかり売りつけた証券業界に問題ありかも。株は一種のデリバティブ取引。買った時点から、売却までの期間に変動する価格は、資産査定しても仕方ないんですよ。勝手にバブルやって勝手にひっくり返ったアメリカや、アメリカに倣って個人に株やFXをバンバンやらせた結果、値が下がって損失を発生させる。冗談じゃないよね。
株や為替はあくまで個人の能動的行動にまかせてこそ、初めて自己責任となるんですよ。「この銘柄買いませんか?」なんて勧誘にくるのは・・・・やっぱりちょっと、まずいんじゃないかと・・・・。(苦笑)
Posted by 有海啓介 | この記事のURL |