ガソリン価格

September
29
2008

 

ちょっと見えずらいですが、WTIの原油先物価格の推移(15ヶ月)のチャートです(リンクフリー)。過去15ヶ月の推移(日足)ですが、現在の100ドル/バレル前後の価格は、去年の年末のピーク価格とほぼ同等な水準ですね。そして去年の5月では60ドル台/バレルだったことがわかります。

 

これを見ると明らかに一部の投機筋による高値誘導であったことがわかる。目標の一つは北京オリンピックあたりで、新興国の石油需要は将来も旺盛だ!というまことしやかな宣伝が飛び交ってました。しかし、実際の経済指標は明らかにこの春から減速傾向で中国株式などは昨年夏から急落してるんですよ。こんなの明らかにサブプライムの損失ヘッジだと言わざるを得ない。まったくふざけてるよね。

 

その影響で、たまりかねた石油元売各社はこの4月から強烈な値上げを断行!その結果、割を食ったのはわれわれ庶民なわけですよ。ここでちょっと価格について疑問が・・・。そもそも原油の輸入価格なんて先物連動なのか?というと、とんでもないでしょう。産油国の原価は20ドル前後と聞きますし、それが契約で取引されるわけだから、為替の影響は受けても実際の価格なんて、いくらなのかさっぱりわからない。

 

政府だって民間含めると約180日くらいの備蓄があるわけで、そういう安価に入れたものとブレンドしてゆくとか、有効な対策はいくらでもあったような気がするんですけど・・・・。備蓄とあわせて考えると今の価格は疑問が多すぎる!

 

結局のところ、CO2削減問題もこれからの不況に埋没してしまうような気がしてなりませんね。それは原油の消費動向と大いに関係するわけで、先物価格・・・・きちんと監視すれば50ドル前後が落ち着き場所のような気がするんですけど・・・・。

 

でもそうなると、代替エネルギーのブームも消沈なのかな。ハイブリッド車が凄く売れてますけど、これも怪しくなるかも。でも、CO2だけじゃなくて環境問題の本質はまず、有害物質の規制。食品に含まれる有害物質なんてもってのほかで、あらゆる工業製品をクリーンにすることから、適正な廃棄処理まで一貫した環境対策を行うことですから。

 

ガソリン・・・・もっと安くして欲しい!お願いします。

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |