September
23
2008
休日でゆっくりと過ごしました。気分的には落ち着いてはいられないけれど、努めて今日くらいは、と自分に言い聞かせました。秋分の日ということは、もうすぐ10月になるということですね。光陰矢の如しという意味、本当に実感します。
景気が悪いとか金融不安だとか、そして政治不安も含めて、世の中悪い方向へ向っているような雰囲気。危機感を煽って事前に防止するという余裕のある状況ではない、某局の番組で某評論家が言ってました。日本の景気が良くないのは、金融資本主義を体質的に受け入れられない日本の特性の影響が大。だからこそ、今回の金融不安では被害はまったくもって小さい。不景気を我慢すればこんな良いこともあるんですよね。政治だって、誰がやってもこの状況じゃなにも変わりはしないでしょうしね。衆議院と参議院が逆転してたら、どうしようもない政治システムなのですから。
ただし、本当に駄目なものもある。公務員が税金を無駄遣いすることだけは、絶対に許せない行為。ここは徹底的に正さないとどうにも立ち行かないでしょう。そういうことを思い切ってやると宣言している人が内閣総理大臣になる必要があります。
でも、世界中がバブル崩壊している最中、日本だけが奇跡的にほぼ無傷であるということをもっと信じないと、日本の力を信じないといけないですよ。だから、今の状況は、それほど悪い状況じゃないと思います。テレビ朝日のニュースステーションにゲスト出演した経済評論家が、「アメリカどころではなく、日本の方が危機的状況だ!」と声高に叫んでました。こういう人は海外の事情など、何も解ってはいないし、日本のバブル崩壊のことも勉強していない(若い方だから経験則は厳しいでしょうから)と思いました。この状況で悪いなら、世界中良い国なんて皆無でしょうに。
アメリカで問題なのは、いまは表面だけの影響しか出ていないということです。金融機関や証券会社、債務保証会社がこぞって資金調達のために市場を利用していたということの影響を処理している段階。こんなの前哨戦に過ぎないでしょうに。本当に怖いのは、個人消費が落ち込んだままの状況です。こうなると経済は壊滅的でしょう。そういう影響はこれからジリジリと経済に反映されるんです。
日本の金融機関も、ここがチャンスとばかりに海外の金融機関の買収に走るところが多いですが、そういうことは5年くらい早すぎるんです。金融資本主義に乗れなかった後悔が、いま戦略的な経営へとなるのでしょうが、今行けば、厳しい部分をすべて背負う結果になりますから、駄目でしょう?
ここはじっくりと内需の建て直しをすべき時。これから海外の資金はみな、日本市場に入ってきます。だってヘッジできる市場といったら日本くらいしかないでしょう。嫌でもマネーサプライは潤沢になるんです。そうなって、初めて20年も我慢を強いられた日本国民が、世界水準に追いついて、追い越してという時代を迎えられるでしょう。不動産バブル崩壊っていうことで、不動産会社がバタバタ倒産していますが、来年あたりからこの市場も復活してくるはずです。ロットの大きい資金需要は不動産以外にないですから。だからもう少し頑張って欲しい。
日本は立派に立ち直ると思います。もう少し、楽観的に考えてもいいと思いますね。この状況で、諦める必要などまったくない!
Posted by 有海啓介 | この記事のURL |