プライオリティ

September
17
2008

 リーマン問題、AIG問題等々・・・このところアメリカ金融、そして世界経済への懸念ばかりが取り沙汰されているし、現に僕だってそんなことばかり書いちゃってるけど、鳥インフルエンザはどうしちゃったの?って感じで、メディアも報道がめっきり少なくなったね。一時は危機感を煽るような番組がたくさんあったのにね・・・。ここ、群馬県太田市では少し報道されたけれど、市内にある県立工業高校で嫌な感じの細菌性感染症!?のために、何十人もの感染者がでて、ちょっとした騒ぎになっています。ノロウィルス問題といい、腸炎の流行といい、いまの社会は、現代人は、雑菌やウィルスに対して脆弱なのかな、と思わせる事件が身近に結構発生していることに気がつきます。経済問題もそれは、もちろん重要なことですが、現代人にとって、企業や行政にとって「いまそこにある危機」という観点では、この問題も決して無関心ではいられないでしょう。

 

 市民生活や企業活動、行政活動という観点では、プライオリティという点で、早急に対応して行かねばならない問題です。季節柄、冬に向かい、乾燥状態を好むウィルスの活動が一段と活発化します。この秋から冬にかけてのパンデミック発生の可能性もまったく否定できないものでしょう。日経ビジネスによれば、パンデミック発生時の日本損失は約20兆円にも及ぶということです。このような推定がなされていながら、そしてさまざまな対策論が活発に議論されていながら、約9割の企業が何ら対策をとっていないという現実からして、かなり畏怖すべき事態であると思いますね。

 

 半年前と比較して、パンデミックに対する行政の対応は非常に高いレベルになってきたと思います。ワクチン準備にしても緊急時のガイドライン作成にしても、医療機関との連携にしても、相当よくやっていると思います。霞ヶ関の官僚たちの実態など、僕にはわかりませんが、すくなくともこの問題については、このところ急激に対応が進んでいます。こういういい部分も見逃せないですね。

 

 

 

 

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Posted by 有海啓介 | この記事のURL |