September
13
2008
日本の食料自給率は40%にも満たないという状況で、米だけは自給率100%を上回っています。なのに、毎年70万トン以上の海外の米を輸入していて(というか、どうも義務じゃないらしいのだが)、しかも有効な用途がないという状況・・・。まさに無駄に備蓄されて溜まってしまうばかりだから、買いたいとう業者がいれば、諸手をあげて歓迎される。まず、こういう背景のあるなかで、品質を損なった米を「事故米」として、食用以外の用途に限定して放出する。当然、すごく安価です。これを、「わからないように」食用で販売すれば、儲かりますよ。そんなの当たり前です。
安い原材料を求める需要というのは、それはもうたくさんあります。だからこそ、焼酎やらお菓子やら、はたまた幼稚園の給食やらと、日に日に影響が広がっていることからそれは証明されています。農薬がついていたり、カビが繁殖していたり、それは程度ではなくて、そんなもの食べられないに決まってるし、だから意図的に販売することなど、言語道断です。
でもね、やっぱりみんな大変なんだなぁと思い知らされる事件ですね。この事故米の放出は大体¥50/キロくらいだそうで、一般の流通では¥300/キロ以上は絶対にしますから・・・。いったいいくらで売ってたのでしょうね。そして、少しでも安い原料が欲しい業者にとって、通常よりも本当に安い価格を提示されていたとしたら、まず疑ってかかる必要があるのでしょうが・・・。背に腹は変えられないのも事実です。苦しいんです、みんな。売る方はこの際論外ですが・・・。
日本政府、金融当局、そして実務面で非常に大きな影響がある厚生労働省。こういうところが思い切り乱れていては、なかなか内需は良くならない。だから本当に苦しいんです。特にね、僕は厚生労働省の役割は非常に大きいと思うんですが、年金問題とか老人医療費問題とか、もう機能不全に近いくらいのドタバタぶりで。そういうことも含めて、もっと頑張って欲しいね。
自作業界でも「電源」なんか特にひどい製品がたくさんあるし、まるで自作業界の「事故米」みたい。まぁ、電源だけじゃないと思うけど、そろそろきちんとした形を作らないと駄目なのは、火を見るよりも明らか!?
Posted by 有海啓介 | この記事のURL |