開演から1時間50分後、小向自ら命名した柔らかそうな自慢の“スライム乳”が、ついにそのベールを脱いだ。
真っ赤なソファに腰掛け、レース地のブラをゆっくりとはぎ取る。立ち見であふれる約300人(客席124席)が固唾を飲んで見守る中、プルンとおわん型の巨乳が揺れる。その瞬間、肌にとけ込むようなピンク色の生乳首と、想像以上に大きい乳輪が出現すると、大歓声に包まれた。
この日、2公演をこなした小向。まず、バックダンサーとして登場し、ネグリジェ姿や女子高生ルック、黒ビキニと着替え、いよいよメーンステージへ。バストトップが透けて見えるシースルーブラで現れ、ファンのはやる気持ちを巧みに刺激。クライマックスでやっとブラをはずした。
開演直前まで、劇場内では出演禁止を求める仮処分申請を申し立てた前事務所とロック座、現在の小向のマネジメント担当者による3者協議が行われ、一時は公演中止が発表された。
その時すでに200人が列をなし、劇場前では「新幹線で来てるんだ!! 金返せ」などと怒号が飛び交った。が、午後4時に事態は急展開。ロック座は「今回は合意にこぎ着けたので開催いたします」と発表し、その1時間後開演した。
今回の出演をめぐっては、前所属事務所が小向の契約を解除した際、ヌードやAV出演はしないなどとする同意書を交わしていたことから騒動が始まる。ロック座出演が発表されたのを受け、前事務所は契約違反として、先月22日に出演禁止の仮処分を東京地裁に申請。2日に出演禁止の仮処分が決定された。
もうひとつ問題があった。小向は執行猶予の身であるため、ステージでの“ご開帳”は即、塀の中を意味する。私服警官がファンに混じり会場内にいたという情報もあり、ピリピリムードが漂う中、上演された。
幕が下りる瞬間ライトが消え、シルエットだけが映った小向は後ろ向きになってパンティーを下ろし始めた。ファンの注目が美尻に集まったが、ひざまで下ろすと幕が下り、“ジ・エンド”。ご開帳は実現しなかった。
3者協議を終えたロック座は「折衝を重ねて解決に尽力しております」とし、前事務所から6日以降の出演許可が出ていないことも明かしたが、予定通り出演は行うという。まだまだ火種が消えたわけではない。
小向は千秋楽の29日に会見すると発表したが、その日までステージに立ち続けることはできるのか…。芸能界復帰の近道としてストリップを選んだとしたならば、疑問が残る。トップグラドルから転落したお騒がせ娘の騒動は、まだまだ続きそうだ。
★スライム乳
スライムはRPGゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズなどに登場する、ゼリー状のかわいらしい怪物。柔らかくて形状がおっぱいに似ていることから、小向自身が命名