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日本の大学へ向う韓国の学生たち(中)

 現代経済研究院のイ・ブヨン実体経済室長(40)は「1990年代、“失われた10年”といわれる長期不況とそれに伴う賃上げの凍結で、人材の流出が深刻化した日本が、再起をかけて海外の人材の獲得に乗り出している。理工系離れの深刻化や学齢人口の減少に悩んでいる日本では、数学や物理、化学といった分野で日本よりも学力が高い韓国の人材は魅力的に感じられるようだ」と指摘した。

 実際、教育科学技術部の資料によると、語学研修を含め、日本の大学で学んでいる韓国人留学生の数は、06年の1万5158人から、昨年は1万7274人に増えた。大学に留学中の韓国人学生数の順位を見ると、日本は06年、米国、中国、イギリス、オーストラリアに次いで5番目だったが、昨年はイギリスとオーストラリアを抜き、米国・中国に次ぐ3位となった。

 日本では政府だけでなく、民間企業の取り組みも際立っている。日本の大学は韓国の優秀な学生を獲得するため、韓国の大学に挑戦状を叩きつけるほどの積極的な動きを見せている。

 「済州外国語高・大静女子高(6日)、釜山外国語高(7日)、浦項製鉄高(8日)、大邱外国語高(14日)、釜山国際外国語高・釜山国際高(15日)、麗水忠武高(18日)…」。ソウル・江南駅近くのビルにある、立命館アジア太平洋大(APU)のソウル事務所の壁には、全国の高校14校の名前がぎっしりと書かれた「5月の予定表」が掲げられていた。APUソウル事務所のユン・チャンボム部長(40)は、「韓国の優秀な学生たちを獲得するため、全国の高校を回って説明会を開いている。先月は20校を回った。1年間では200校の高校を回っている」と話した。

パク・スチャン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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