AZスーパーセンターマキオ 大崎町出店計画
大崎町議会で質疑
反対決議を求める請願提出も 大崎町商工会
17日再開した大崎町議会の一般質問で、以前から話題に上がっていた郊外型の超巨大スーパ、AZスーパーセンターマキオの大崎町への出店計画について質疑が交わされた。
計画によると、建設予定地は大崎町国道220号線のブライダルワーコーヒルズと坂元内科クリニックの南側の山林地区で面積10町歩、店舗面積2万平方メートル、24時間営業。この出店計画について大崎町商工会(安藤廣美会長)から議会に反対を求める請願が提出された。
この出店計画について質問議員からは、大崎町の三文字商店街はじめ、隣接の東串良町、鹿屋から志布志まで商工業が受ける影響は壊滅的な打撃を被るとする危機感を強調した。この出店計画について東靖弘町長の考えを質した。
町長はメリット・デメリットの視点から考えを示し、メリットとして企業誘致と同じで雇用が創出できる、固定資産税の法人・個人所得税など税収、交流人口の増加などを上げ、デメリットとして既存の商工と競合の影響の懸念、国道の通行車両の増加による交通渋滞、また、周辺の農地や住民の環境面についても影響の可能性も考えられるとも述べた。
町活性化については、税収が増えることで財源に充てることが可能となる、行政と町全体で均衡ある発展のために将来展望を考える必要があると考え方が述べられ、税収の試算数値に固定資産税が約2500万円、所得税約1000万円をあげたが、法人所得税は変わるので額面通りは受け止めていないとしている。そしてAZの出店は町政発展から、人・農・商工業への貢献は大変大きい」と認識しているとした上で「議論を重ねて、請願もでていることから慎重に判断したい」と考え方を述べた。質問議員からは農地法や砂防など環境悪化からも質問があった。
請願書では町内進出反対の決議▽今後、店舗面積1万平方メートル超の大型小売店舗の進出反対▽用地の用途指定をしないの三点。
県内には阿久根と川辺、そして隼人に3号店を建設中、大崎町で4店舗目の計画となっている。