元露鵬、元白露山が２９日に出廷へ…解雇不当裁判

　昨年９月に尿検査で大麻の陽性反応を示し日本相撲協会を解雇された元露鵬（２９）、元白露山（２７）が解雇不当で地位保全を求めた裁判の弁論準備手続きが５日、東京地裁で行われ、２人が今月２９日に本人尋問として初めて出廷することが決まった。

　代理人を務める塩谷安男弁護士（５８）は「尿検査のやり方などを話すことになります」と明かした。尋問は裁判所が用意したロシア語の通訳を介し行われる。塩谷弁護士によると２人は着物姿でまげを結った力士としての正装で法廷に立つ方針で現役続行への執念を外見でアピールする。

　現在、２人は相撲界への復帰を信じて日本でトレーニング中の一方で、３つの日本と海外の格闘技団体から参戦オファーが届いているが「相撲界に戻ることしか考えてないのでオファーには応じてません」と塩谷弁護士。また、係争中のため協会へ退職金の請求は行っていないが、仮に敗訴となれば「イタチの最後っぺじゃないけど当然要求します」と元時津風親方の山本順一被告（５９）と同様に請求する方針を示していた。