医師不足など、医療の現状について学ぼうと、宮崎大学医学部の学生たちが参加した勉強会が開かれました。この勉強会は、宮崎大学医学部の学生会が開いたもので、学生や医療従事者など、およそ50人が参加しました。勉強会では、医師の増員などを求めて署名活動を行っている埼玉県の医師、本田宏さんが講演し、「日本は医師の絶対数が少ない上、医療費も安く、このままでは医療崩壊が加速する。崩壊を食い止めるのは国民の社会的責任だ」と訴えました。(本田宏医師)「医療崩壊阻止の活動をしていて一番悩んでいるのは正しい情報が伝わってないこと。共通の認識が正しくないと正しい解決策は出てこない」このあとの質疑では、「今年度から全国的に医学部の定員が増えたが、医療崩壊を阻止できるのか」といった質問などが学生から出されていました。学生会では、こうした勉強会を今後も開き、医療従事者としての将来像を考えるきっかけにしてもらいたいとしています。
国内外の注目の作品が上映される、「宮崎映画祭」が、宮崎市で開幕しました。宮崎映画祭は、市民ボランティアにより企画・運営されていて、映画ファンだけでなく、障がいのある人など、幅広い人たちに映画を楽しんでもらおうと、毎年、この時期に開かれています。初日、メイン会場の宮崎キネマ館には、多くの市民が詰めかけ、さっそく1作目の映画を鑑賞していました。(宮崎映画祭実行委員長・佐藤邦彦さん)「たくさんの作品を1本でも多く皆さんに見てもらいたいなと、いつも思っている。」宮崎映画祭は、今月13日まで、宮崎キネマ館をメイン会場に開かれ、厳選された国内外の14作品が上映されます。
県内で行われるテレビや映画のロケを民間で支援する、宮崎ロケーション・サポート・ナビゲーション、通称「宮崎ロケ・さぽ」の旗揚げ式が宮崎市で行われました。「宮崎ロケさぽ」は、県内でのロケの手配を請け負う会社や、俳優養成校の生徒などで組織されていて、旗揚げ式では、俳優などをめざす会員11人が、設立宣言をしました。「宮崎ロケさぽ」では、スピーディーなロケ地手配や、新たな観光資源の発掘など、民間ならではのロケ支援を行って、宮崎の魅力を全国に発信したいとしています。
商店街に、にぎわいを取り戻そうと、日南市の油津商店街でフリーマーケットや、空き店舗の内覧会などが開かれました。この催しは、油津商店街振興会が初めて開催したものです。6日は、商店街にフリーマーケットや軽トラに商品を満載した出店、約15店が並び、農産物や家庭用品などが市価より安く販売されました。また、商店街の32店舗のうち、約3分の1が空き店舗となっていることを受けて、日南商工会議所が空き店舗の内覧会を開き、職員が新規出店者を求めて説明にあたっていました。商店街振興会では、こうしたイベントを今後定期的に実施していきたいとしています。
五穀豊穣を願って、都城市高崎町の東霧島神社では、伝統神事「お田植え祭り」が行われました。江戸時代から始まったといわれる東霧島神社の「お田植え祭り」は、一時途絶えたものの、平成元年に復活、毎年、田植え前の、この時期に行われています。神事には、地元の小学生ら20人も参加し、境内にある広さ2アールの田んぼで、「田打ち」や「代掻き」をしました。つづいて、昔ながらの手作業での田植えが行われ、早乙女姿の児童が、古代米の一種である赤米の苗を丁寧に植えていきました。訪れた見物客らは、めずらしい伝統行事を興味深げに、カメラに収めていました。植えられた赤米は秋に収穫され、神事や祭りの際に、参拝者に振る舞われるということです。
先月、県内で倒産した企業は10件で、負債総額は、およそ25億円でした。倒産した10件のうち、7件が建設業で、依然として建設業の不振が目立っています。民間の信用調査会社のまとめによりますと、先月、県内で、1千万円以上の負債を抱えて倒産した企業は10件で、負債総額は24億5900万円と、前の月の、およそ4倍に上りました。業種別に見てみますと、建設業が7件で最も多く、製造業が2件、サービス業が1件と、依然、建設業の不振が続いています。原因別では、販売不振が4件、赤字累積が3件などで、いわゆる不況型倒産が多く見られました。信用調査会社では、「財務体質の弱い零細企業を中心に、引き続き倒産の多発が懸念される」と分析しています。
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