「空気汚い」に反論裏付け──大阪の大気基準クリア、橋下知事から都知事に書簡

 
              
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「空気汚い」に反論裏付け──大阪の大気基準クリア、橋下知事から都知事に書簡

2009/06/06配信


東京都の石原慎太郎知事が「大阪の空気は汚い」などと発言したことに対して、大阪府の橋下徹知事が発言の修正を求める書簡を送っていたことが6日、分かった。府内の全大気測定局で2008年度、二酸化窒素(NO2)と浮遊粒子状物質(SPM)の測定値が環境基準を達成する見通しとなり、「大阪の空気はきれい」とのイメージ改善にもつながりそうだ。

 「大阪行ってごらんなさい。空気もっと悪いですから」との石原知事の発言があったのは4月24日の記者会見。

 都知事就任10年の実績を問われると、都が主導したディーゼル車排ガス規制などの環境行政を自賛。「首都圏で成功したことを何で国がほかでもやらないのか」と疑問を呈し「空気の汚い大阪」に触れた。

 これに対して、橋下知事が書簡を送ったのは5月8日。NO2削減を巡っては08年度以前から、大気測定局の環境基準達成率が東京よりも大阪の方が優れているとのデータを添え、「大阪の大気状況は大幅に改善されております」と主張。「各方面に大きな影響力を持たれる石原知事の発言でしたので、理解を賜らねば」と付け加えた。

 橋下知事が掲げる大阪の将来ビジョンの一つが「環境先進都市」の実現だ。府環境管理室は「大阪の誤ったイメージを正さなければならないという知事の思いから書簡を送ることになった」と明かす。

 橋下知事の環境施策の柱は太陽光発電など新エネルギー産業振興と電気自動車などエコカーの普及。府は国の出先機関や経済界、識者を交えてエコカー普及を目指す専門部会を年内に立ち上げる方針で、「NO2やSPMに加えて、二酸化炭素の削減も目指し環境施策を拡充したい」(交通環境課)としている。
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