何かと問題もあるNHKですが、この「NHKスペシャル終戦60年企画 沖縄 よみがえる戦場〜読谷村民2500人が語る地上戦」は素晴らしかったです。本放送(6/18)が、友人知人の間で大評判になっていたので、本放送を見損ねた僕は、僕は再放送を最初から最後まで、固唾を呑んで見つめました。『読谷村史』の戦史の部分のダイジェスト的な構成ですが、戦争被害の証言者の「その後」と「今」も語られていて、すぐれたドキュメンタリーになっていました。「渡野喜屋事件」の生き残りの二人が、番組取材を縁に60年ぶりに再開するラストシーンは、見ていて涙が止まりませんでした。
優れたドキュメンターリーを機に、柴田さんが引き続き優れた考察をなさることを期待しています。
僕は丸谷才一の小説『笹まくら』(新潮文庫)の愛読者ですが(きなくさい昨今『笹まくら』はぜひ、万人に読んでほしいです)、国や軍隊というものは人を抑圧する装置としてしか働かない危うさを秘めているような気がします。
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