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 川柳のエッセンスは、ユーモア、軽快さ、批判の三つといわれる。が、それだけでは表現しきれない要素もある。

 2年前に亡くなった岡山市出身の川柳作家でエッセイストの時実新子さんは、女性の内面を赤裸々に詠み続け、現代川柳に新たな魅力を切り開いた。「川柳は自分を素材にして体験を生かし、自分の人生が芯になる文芸」と、講演などでも語っていた。

 深い慈愛に裏打ちされた鋭い人間洞察。飽くことなく自己を見つめる情熱的な句風は「川柳界の与謝野晶子」の異名をとった。そんな時実さんの人生と作品世界を振り返る「時実新子追想展」が岡山市の吉備路文学館で開かれている。

 初版本やエッセーの直筆原稿、愛用のめがねや文具、ドレスなどが所狭しと並び、“新子ワールド”が堪能できる。直筆の短冊<手に掬い手からこぼして吉井川>からは、古里への熱い思いも伝わる。

 壁面を埋める百枚の直筆の色紙は壮観だ。<どうしても好きで涙が膝に落ち><うららかな死よその節はありがとう>。切れ味鋭い十七文字が心をとらえる。50代のころの作品を読み上げる肉声が流れているのもファンにはうれしかろう。

 人生の喜怒哀楽が紡ぎ出された作品に読み手は共感し、救われるかもしれない。何やら「人生の応援歌」にも思えてくる。


(2009年6月6日)
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