ドリフ大好き!池田“初Vいってみよ〜”
11番、満開のツツジの植え込み後方からティーショットを打つ池田勇太
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男子ゴルフツアーのUBS日本ツアー選手権宍戸ヒルズ第3日は6日、茨城県笠間市の宍戸ヒルズカントリークラブ西コース(7280ヤード、パー71)で行われ、型破りの大器がビッグチャンスを迎えた。シード1年目の池田勇太(23=フリー)が6バーディー、1ボギーの66をマークし、通算9アンダーで単独首位に立った。遼くんとは対照的なルックスと言動、そして確かな実力で注目を浴びる池田が、ツアー初優勝と歴代4位の年少メジャーVに挑む。石川遼(17=パナソニック)は後半に40を叩くなど失速し、通算3オーバーの40位に後退した。
ジャンボ尾崎にあこがれてパンツは特注3タック、手には黒革セカンドバッグをぶら下げて、肩で風切りガニ股歩き。単独トップで会場を去る池田の後ろ姿には、どこかレトロな雰囲気が漂っていた。
「調子は毎日変わるからあしたはあしたの風が吹く。でも、できないことはない。ほっときゃ、やれるんじゃないかな」
初日からの好調ぶりをこの日も発揮した。「難しいコースは大好き」と狭い狙いどころも苦にせず、正確なショットで攻めた。3番では6メートル、7番では10メートルのバーディーパットを沈めるなど、ショットとパットがかみ合って6バーディーを荒稼ぎ。18番では2日続けてボギーを叩いたが、それ以外は満点のラウンドだった。
アマ時代から名を馳(は)せ、次代を担う選手として注目されている。スタイリッシュに決めた平成生まれの石川とは対照的な個性の持ち主で、移動の車中では「8時だョ!全員集合」のDVDを見てリラックス。愛聴曲は、少し前までは91年に大ヒットしたJAYWALKの「何も言えなくて…夏」だった。
口を開けば“何も言えない”ことはなく、傲岸不遜(ごうがんふそん)な物言いが飛び出す。自分の性格を聞かれて「わがまま、意地っ張り、強情、せっかち。あとは何だよ?態度が悪いとか。それは性格じゃねえか」とからから笑った。ここも丁寧な受け答えの石川とは180度違う。
「メジャーは日本一を決める大会。それが年4回あるのもおかしいんだけど、日本ってつけば聞こえはいいよね」。昨年のコカ・コーラ東海クラシックでは最終日の18番まで武藤と優勝を競り合って2位。悔しさに大粒の涙をこぼした。大学4年時の日米大学選手権でも主将としてチームを優勝に導き、仲間と泣いて喜び合った“熱い”一面がある。どこか憎めない無頼な男。ツアー初優勝を手にしたら、その顔に浮かぶのは不敵な笑みか、それとも…。
◆池田 勇太(いけだ・ゆうた)1985年(昭60)12月22日、千葉市生まれ。6歳からゴルフを始め、葛城中から千葉学芸高を経て東北福祉大に進学。世界ジュニア(03年)、日本学生(05、06年)など数々のタイトルを獲得。07年にプロ転向し、昨年はチャレンジツアーで優勝。レギュラーツアーでは出場10試合で賞金シードを獲得した。目標の選手は尾崎将司。平均飛距離285ヤード。1メートル76、76キロ。
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