戦時作戦統制権の韓国への返還 2012年で韓米が合意 |
2007-02-24 15:07:23 Updated.
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韓半島で戦争が起きた場合の戦時作戦統制権が、2012年に韓国軍に戻り、今の韓米連合軍司令部は解体されることになりました。
ワシントンを訪れている金章洙(キム・ジャンス)国防部長官は23日、アメリカのゲイツ国防長官と1時間半にわたって会談した結果、今ある韓米連合軍司令部を2012年4月17日付けで解体するとともに、韓国軍と韓国駐留アメリカ軍との間の指揮系統を新しい関係に切り替えることで合意しました。
それによりますと、現在、韓国駐留アメリカ軍が持っている韓半島有事の際の戦時作戦統制権を、2012年4月17日に韓国軍に戻すことにし、そのため今年7月から準備を始めて、2010年から数回にわたって検証のための演習を実施したうえ、2012年3月に最終演習を終えるとしています。
また戦時の作戦統制権を韓国軍に戻すと同時に、韓米連合軍司令部を解体させ、その代わりに韓国駐留アメリカ統合軍司令部と韓国合同軍司令部をそれぞれ創設して共同防衛体制に変え、韓国軍が戦時の作戦を主導し、アメリカ軍がこれを支援する形で軍事同盟関係を維持することで合意しました。
戦時の作戦統制権を韓国軍に戻す時期について、アメリカは2009年を、韓国は2012年をそれぞれ強く求めていました。
それが韓国側が提案した2012年で合意できたのは、 「韓国軍が北韓の軍事的な脅威に対応できる抑止力を備えるとともに、北韓の突出した軍事行動を阻止する国際的な環境を作るには今後5-6年かかる」とする韓国側の主張に新しく就任したゲイツ国防長官が理解を示したものです。
韓国での戦時作戦統制権は、1950年の韓国戦争の際、当時の国連軍のマッカーサー司令官に渡され、1994年12月に平時の作戦統制権だけが韓国軍に戻されていました。
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