【ソウル＝高畑公彦】民主党の鳩山由紀夫代表は５日午前、就任後初の外遊として韓国を訪れ、金ヒョンオ国会議長とソウル市内で会談した。議長は訪韓を歓迎したうえで「過去の歴史が両国の発展的な関係の足かせになってはいけない」と発言。鳩山氏は「政権交代を果たした暁には日韓関係は新たな一ページを築くことができる」と応じ「冷静に互いの国が過去を振り返りながら未来志向に進めていくことが大事だ」と強調した。

　午後には李明博（イ・ミョンバク）大統領と青瓦台（大統領府）で会談する。北朝鮮の核問題などを意見交換するとみられる。

　鳩山氏は幹事長時代から李大統領との会談を検討していた経緯に加え、北朝鮮の核実験強行で北東アジア情勢が緊迫していることから、隣国の韓国を最初の訪問先に選んだ。次期衆院選に向けて政権担当能力を示すとともに、大統領との信頼関係を築く狙いもある。(05日　20:01)