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【鳩山会見詳報】「対北朝鮮で日韓が協力」 (2/3ページ)
【在日参政権問題・連立政権】
−−会談の中では、在日参政権問題については触れなかったのか。外交デビューで今後、鳩山政権になった場合、他の野党と連立することを組むことになると思うが、安全保障問題や自衛隊の派遣とかどうクリアしていくのか
「在日参政権については直接的な会話はなかった。李大統領からは、在日韓国人に対して大変理解を示してくれていることにありがとうという言葉があった。民団の方々にも、大変民主党は支持が高いようですね。おかげさまで多くの民団の方々にご支持をいただいてありがたく思っていると答えた」
「連立政権ということに政権をとったときには必然的になることは間違いない。しかし、どのくらい衆議院において勝つかということもたいへん大きなファクターだと思っている。そのことによって連立政権のありようが変わると思っている。連立政権をつくる場合は、わたしどもは政府の中に多くの議員を投入をするということを申し上げていて、その中に当然、連立の内閣ですが、連立の政党の与党の皆さん方に入ってもらうことになる」
「民主党の政策調査会も基本的になくなり、すべて政策は連立政権の中で議論をして決めていくことになる。従って大いに議論をして、そして1人1人の考えを集約して、安全保障、外交の問題も答えを出していくことになる。十分にその議論の中で答えを見いだせると思っており、あまり心配はしていない」
【韓国訪問】
−−今回、代表に就任して半月あまりで韓国を選んだ理由は。政権交代を見据えて、今回の会談で大統領との人間関係の構築がどの程度実現したか
「韓国と日本は多くの価値観を共有している。従ってもっとも近い国だから、価値観を共有している2国間は本来ならもっともっと信頼関係が築かれる2国間関係でなければならないと思っている。その2国間の中にいくつかの懸案がまだ解決しないで残っている。こういった幾つかの懸案についていちばん重要なことがあるが、ナショナリズムの虜になり過ぎないことだと思っている」
「もっとも近い、しかも価値観を共有している日本と韓国がもっともっとお互いの距離感を縮めるということは、日本と韓国の2国間だけでなくアジア、世界の平和に向けて極めて重要なことだと思っている。それがわたしが代表になって最初に韓国を訪問した理由だ」
「李大統領の個人的関係に関してはご想像におまかせしたい。大変有意義な1時間を過ごすことができたと思っている。考え方がかなり近いということもお互いに確かめ合うことができたし、お互いの政権を担うとき、両国が近い関係になれるのではないか。そのための個人的な人間関係の構築がわたしは築かれたと考えている」
【アジア外交・歴史問題】
−−なぜ民主党政権はアジア外交を重要視するのか。直視すべき過去の問題とは
「なぜアジア外交が重要なのかは言うまでもない。わたしたちがアジア人だからだ。同じ肌の色というか、人種が同じわたしどもがもっともっと仲良くなることが、この世界の安定のためにも、平和のためにも大変重要だと認識しているからだ」
「それから、直視すべき過去というのは言うまでもない。はやり日韓併合からの100年間ということで、その中でも特に戦後まで、すなわち第二次世界大戦までの期間ということだ。わたしは大統領には過去を直視する勇気を持つ、すなわち一部には過去の侵略行為とか植民地化を美化する風潮もあるが、わたしたちはそのような立場はとらないと申し上げた」