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2009/06/05 21:05 KST
李大統領が鳩山氏と会談「日本政治指導者は勇気を」


【ソウル5日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は5日に訪韓中の鳩山由紀夫・民主党代表と面会し、「日本が歴史問題で大きく決断すれば韓国国民は未来に向けて大きな歩みを進める準備ができている。(日本)政治リーダーらの勇気が必要だ」と述べた。「韓日は距離が近く多方面で力を合わせねばならないにもかかわらず、過去の歴史に縛られ大きな力を発揮できずにいる面がある」と指摘した。青瓦台(大統領府)の李東官(イ・ドングァン)報道官が伝えた。

 李大統領は続けて、「日本は経済大国だが過去に対して快く謝罪することでむしろさらに国際社会の尊敬を集めることができ、先進大国になれるのでは」と述べた。鳩山代表はこれに同意したという。

 李大統領はまた、「来年には韓日強制併合から100年を迎えるが、これはむしろ韓日関係の新たなページを開ける良い契機」だと強調した。鳩山代表も「日本国内では過去を直視すべきと言う人もいるが、植民地侵略を美化する風潮もある」とした上で、民主党にはそうした人はおらず、ナショナリズムにとらわれてはならないと述べた。

 鳩山代表は続けて、「平素から掲げているのが友愛の精神だが、そうした心で韓国と日本が協力する必要がある」とし、究極的には東アジア共同体に拡大・発展すべきとの考えを示した。韓国と違い日本には本当の意味での政権交代がなかったと説明、今回政権が交代すれば、国民の政治に対する信頼を取り戻し、外交においてもアジア、特に韓国との関係を重視すると述べた。李大統領は、歴史問題や北東アジア諸国との関係などに対する民主党の姿勢を「時代の流れにかなっている」と評価した。

 北朝鮮核問題と関連し、李大統領は「歴史の流れが急速に前に向かっているが、北朝鮮はむしろ急速に逆行している」と指摘した。過去には北朝鮮が韓国、米国、日本、中国のすき間で自国の有利な方向に動かそうとしていたが、今や韓米日の3カ国が声をひとつにしており、中国もこれに応えているため、北朝鮮の思うようにはいかないと強調した。

 鳩山代表も、北朝鮮の核とミサイルについては韓日の緊密な協力が重要だとしながら、国連安全保障理事会の決議を意味のあるものにするには、その実効性を保証する必要があると述べた。

握手を交わす李大統領と鳩山代表=5日、ソウル(聯合ニュース)