小倉南区の国立病院機構小倉医療センターは、同センターでの治療を必要とする新生児が待つ医療機関まで医師や看護師を運ぶドクターカーの運用を始めた。派遣先は、同センターと周産期の母子の救命に関する協定を結んだ行橋市、苅田町、京築広域圏(豊前市)の3消防本部の管轄地域。ドクターカーの運用は九州では初めてという。
救急車で新生児を運ぶには事前に医師の処置が必要。センターは、周産期医療の基幹病院として24時間態勢で新生児を受け入れており、昨年度は北九州市外から23件の要請があった。これまではタクシーや公用車での派遣だったため緊急走行できず、時間がかかっていた。
昨年の道交法改正で医療機関の医師派遣車両が緊急自動車として認可されたのを受け、センターは5月にドクターカーを導入。新生児の搬送用保育器や蘇生道具などが装備され、救急車での搬送前に必要な処置が行える。ドクターカーで新生児を運ぶことはできないという。
センターは今後、北九州市内でも運用できるよう市消防局と協議することにしている。【松田栄二郎】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2009年6月6日 地方版