アグロフォレストリー・システムが日本の食糧問題、環境問題、エネルギー問題を解決します。
5日の環境問題を特集した読売テレビの番組でアグロフォレストリーという用語を知りました。
早速、インターネットでその意味を調べたところ、農業、林業、畜産業、水産業を組み合わせた山村地の土地活用システムであることが分かりました。混農林業とも呼ぶそうです。
もともと農業、林業、畜産業、水産業の組み合わせですから、組み合わせの仕方は実に様々です。したがって、この用語をあまり難しく考えない方が良いと思います。
「日本の農家は、農業経営のなかに森林を組みこんで利用してきました。農用林といわれますがこれもアグロフォレストリーの一つといえます。武蔵野では、化学肥料が普及する前は、畑作を持続させるためには、屋敷林や雑木林の落ち葉から作った堆肥が利用されていました。
里山での炭焼や放牧もアグロフォレストリーの考え方に含まれます。」
<東京農工大学の報告書より引用>
この番組では、破壊されるアマゾンの森林問題の対策にこのシステムが生かされていると報じていました。
荒廃した日本の森林への対策や疲弊した農業への対策も同様に「待ったなし」の状態です。
私は日本社会が永遠に存続していくためには、国家レベルでこのアグロフォレストリー・システムを導入するべきであると考えます。
今の日本はまるで、大海原で進むべき方向が見えずに立ち往生している巨大船のようです。この国に住む多くの人々が、行き先の見えない日本社会に閉塞感と不安を感じています。
日本は今、食糧自給率の問題と原油高の問題で大きな「ピンチ」に陥っていますが、このピンチを「大チャンス」に変えるのが、このアグロフォレストリー・システムの導入であると私は確信しています。
私は以前から、日本の国土の3分の2を占める森林を開発して、膨大な農林エネルギー(食糧エネルギーと燃料エネルギー)を生み出し続けるエネルギー産地につくり変えていくべきだと提言しています。
日本をエネルギー輸入国から輸出国へ転換させるこの仕組みづくりの基本は、まさにアグロフォレストリー・システムそのものなのです。
ブラジルにできて、日本にできない訳がありません。技術の開発も終了しているといっても過言でないくらい、この分野での日本の技術力は高まっています。
残された問題は、国民のパラダイム(ものの見方、考え方)転換です。今朝の読売テレビの番組で小池百合子元環境大臣は、「今までの文化から、これからの文化を築くというパラダイムへの転換が必要」というような発言をされていました。全くその通りであると思います。
環境問題に関し、ニュースキャスターの古舘伊知郎氏は、「昨年、オーストラリアの干ばつやスイスの氷河を訪ねたそうですね。」と問われ、このように答えています。
<5日の朝日新聞紙面より引用>
「異変の現場に立つことで、自分が『加害者』なのだと気づいた。先進国を中心に長年出してきた二酸化炭素が各地に影響している。つまり、私たちは『間接殺人』を犯しているな、と。
古舘氏の「自分が『加害者』なのだと気づいた。」発言は、全国民が真摯に受け止めるべきであると思います。
なぜならば、渋滞問題でもほとんどの人は「自分が『加害者』なのだ」とは考えていないからです。
渋滞に巻き込まれたドライバーは一見被害者のように見えますが、実は渋滞を構成し、温暖化ガスを排出している「加害者」であるのは紛れもない事実なのです。
そのことに気づかずにいるのは「間接殺人」を犯していることと同じである、私もそう思います。
さらに、古舘氏はこのようにも発言されています。
「(慶応大学の)安田教授からは日本人が『森を大切にする心』を持ち、江戸時代まで循環型の社会をつくっていたという話を聞きました。テレビは大反省すべきですね。森というとスタジオジブリだけに任せてきたわけですから(笑)
欧州はかつて森を破壊し尽くしたが、日本は森に蓄えられた水で稲作を営み、生態系を守っていた。『日本のこうした精神性を世界にもっと紹介していい』」
日本の環境問題や食糧問題を解決させ、日本社会を希望社会に生まれ変わらせるためには、私が提言する森林開発システムに全国民がベクトルを合わせることが必要です。この森林開発システムは、ゴミ問題や高齢者のコミュニティ問題、地方社会の疲弊問題など、日本社会が抱える様々な問題を解決させます。
この森林開発システムは、多くの方に理解はしていただいているものの、なかなか推進できないことに苦悩しています。あきらめずに伝えていくしかない、いつも私はそう考えています。
私が提言する森林開発システムについてはこちらのブログをご覧ください。(いくつか記事を一つにしたものであり、かなり長いです。)