京都教育大学(京都市)の学生6人による集団準強姦(ごうかん)事件で、逮捕直前まで大阪府茨木市の学童保育指導員として働いていた原田淳平容疑者(21)が、停学処分後に大学側が提出を義務付けた活動報告に「スポーツジムでアルバイトしている」などと虚偽の報告をしていたことがわかった。大学側は停学処分にした学生に子どもらと触れ合う「教育的なアルバイト」を禁じており、原田容疑者への追加処分を検討している。
同大学は3月31日に原田容疑者ら6人を無期限停学処分とした。その際、数日おきに指導教官へ活動報告を提出するよう指示したほか、教育的なアルバイトや仕事に就くことを禁じたという。だが、原田容疑者は、5月1〜30日に茨木市の学童保育所で勤務しながら、大学への報告にはスポーツジムで働いているとする虚偽内容を報告していた。
一方、現場近くにいながら6人の行為を止めなかったとして、大学から訓告処分を受けた男性が、今春の卒業後、京都市立中で講師として一時勤務していたこともわかった。男性は今月2日に辞職願を提出、受理された。市教委によると、男性は5月中旬から、病気休暇中の教員の代理として勤務。採用時に本人や大学側から事件への関与や処分の報告はなかったという。