
東京都昭島市の昭島市民図書館。何故かここには新幹線0系があります。実はこの新幹線は図書館の分室として利用されていて、市民でかつて新幹線に携わっていた人がいたことから整備され、ヘッドライトの点灯や警笛なども動作します。本棚の関係で大半の座席が取り外されましたが、一部当時のものが残っています。2008年時点ではヘッドライトは土休日の開館日のみ点灯することができるなど、博物館では無く、しかも屋外展示としては非常に保存状態の良い希少な物です。


丸い顔が可愛いですね。もって帰りたくなります(笑)。ちゃんとヘッドライトも付くんですよ。博物館ではないのにこの保存状態は凄いです。きっと皆さんが定期的に整備しているのでしょうね。


半分が座席、半分が本棚となっています。

これだけ見たらまさに停車中の車内。当時の現役時代を思い浮かべますね。

「禁煙」「指定席」という表示板は現役当時の物です。



この新幹線の製造固有番号は「21-100」号です。


運転席は子供の遊び場です。スピードメーターが260kしか無いのが解りますか?当時は後にこれを越える後継機が誕生するなど思ってもなかったでしょう。ですが1960年代に営業速度200km以上は驚異的な技術です。しかし約40年前は、この新幹線が200kmの猛スピードで乗客を乗せて走っていたなど想像できません。

「ひかり・東京」と表示された行き先表示板。きっとこの新幹線の最後の運行が、ひかり号東京行きだったのでしょうか・・・
この新幹線は子供達に大人気だそうです。現役を退いてからも子供達の笑顔に囲まれているなんて、この新幹線、21-100くんは幸せ者ですね!