Hatena::Diary

唐沢俊一検証blog

2009-05-31

虹のレシピにも著作権はある?

15:39

 カラオケで『アカツキの詩』を歌ったら、PVが流れるバージョンだったので、歌いながら涙ぐんでしまった。『アイアン・ジャイアント』っぽいロボは卑怯だって…。

D


きっこのブログに紹介していただきました。ありがとうございます。

数々の盗作疑惑が取りざたされている唐沢俊一氏(51)が、6月18日(木)19時からジュンク堂書店池袋本店で「オタクは大人になってからがおもしろい」というトークセッションを開催するが、1年以上、唐沢氏の盗作疑惑について詳細な検証を行なって来た「唐沢俊一検証blog」の運営者であるA氏がこのトークセッションに一般参加し、唐沢氏本人にこれまでの盗作について公開質問することが分かった。唐沢氏はこれまでにインターネット上の個人ブログメルマガエントリーを丸ごと書き写したような書籍を何冊も刊行し、該当ブログの運営者らと何度も問題を起こして来たが、その都度うやむやにして来た経緯がある。今回、多くの関係者がいる場で、これまでの唐沢氏の行為をこと細かに検証して来たA氏が公開質問することで、唐沢氏の本性が白日のもとに晒されることは必至であろう。インターネット上の著作権の問題も含め、A氏には多くのブロガーからの期待が寄せられている。(2009年5月30日)

…さすがに煽るのが上手いなあ。「A氏」もビックリ(星新一ショートショートの主人公みたいだ)。自分で蒔いた種とはいえ、事が重大になってきたので多少ビクビクしてきたのも事実だが、「いつまでも動揺していられないわよ」と平然さを装いつつ手にしたティーカップをカチャカチャいわせてます。トークセッションから帰るときに転んでパンツを見られたりしないか心配だ。…そういえば、中学のときに「縞パン」を穿いているのがバレて同級生にからかわれたことがあるな。俺は早すぎた萌えキャラだったのか。最近は律っちゃん隊員が気になりますが。

 脱線がひどくなってきたので話を戻すと、「見えない道場本舗」さんにも取り上げていただきました。ありがとうございます。

もちろん、「フラット革命」とは平ら、平等という意味なので、これは唐沢俊一氏にとってもチャンスのひとつ。さまざまな批判にこの場で明快に回答すれば、なるほどという納得も支持も得られるだろう。本の通りならば唐沢氏はけっこう、こういうハプニングを面白がって歓迎するタイプ、なのかもしれないし。

 まさに仰る通りで、唐沢俊一もちゃんと説明してみせればいいのだ。逆に自分にとっても唐沢に直接会いに行くのはリスクが伴う行為なんだけど(たとえば、俺以外の39人の客が全員唐沢俊一シンパだったりして)、それでも検証に役立つ可能性が、新しい情報が得られる可能性があれば賭けてみる価値は十分にあると思う次第。直接話をしたらそれで決着してしまうほど簡単な話でもないしね。お互い気楽にやりましょう


・では本題。『昭和ニッポン怪人伝』の検証が残り1章なのだが、konozamaを喰らって必要な資料が届かないので、やむなく後回しにして『オタク論2!』(創出版)の検証に入ることにする。トークセッションに向けての予習にもなるしね。今回は第1章「コミケで儲ける人たち」を取り上げる。コミックマーケットの規模が大きくなってきて、税金著作権などの問題が目立ち始めたことについて唐沢俊一岡田斗司夫が話をしている。この対談の中で岡田斗司夫はいくつかのアイディアを提案している。なお、今回は岡田の発言を青字、唐沢の発言を赤字で表記している。P.14より。

 ずっと前から思ってたんですけど、コミケで払うお金は全部「地域通貨」に換えるといいと思うんですよ。例えば通貨単位を「コミック」とすることにして、コミケに来る人はその「コミック」に換金しないと同人誌を買えないんです。そうするとコミケット準備会をお金が通りますから、そこから5%を強制的に徴用して供託金として持っておく。そこでコミック著作権協会というのを立ち上げて、その供託金を預けておくんです。

 コミケを1回やるごとに5%の供託金を貯めれば、10年くらいで10億以上貯まる。そしたらどんな政治家でも動きますよ。政治家を動かして、著作権の解釈の隅っこを変えるだけでいいんです。それは何かというと許諾権です。そうすれば、パロディを描かれた作家にも、少なくとも金銭的な保証はできる。厳密に著作権を適応して(原文ママ)、「自分の作品の一切の改変を認めない」とされてしまったら、作品は死んじゃいますよ。

 当ブログ中の人は経済に弱いのだが、それでもいくつか気になる点がある。第一にどうやって換金するのかコミケには毎回何十万という人が来るわけだが、当日会場で換金するとしたらとんでもないことになるのは容易に想像がつく。かといって事前に換金するのも難しそうだ。コミケ準備会は作業に追われてパンクしないだろうか。…suicaみたいなICカードを作ったらいいのかな。第二にコミケには二次創作だけでなく創作系や評論系のサークルも参加しているわけだが、それらのサークルの同人誌(ソフト)を買うための換金でも5%を徴収されるのだろうか。第三に「著作権の解釈の隅っこを変える」→「許諾権」→「金銭的な保証」の流れがよくわからない。著作権者に対して供託金から使用料を出す代わりに二次創作を認めさせるということなのだとすると、著作権者の許諾に制限を加えるということを意味しているのだろうか。もう少し説明がほしいところだ。…しかし、政治家を動かすのなら法解釈を変えるよりも著作権法そのものを改正した方がいいのでは。

もうひとつ岡田斗司夫のアイディア。P.17より。

 JASRACという音楽業界の権利団体があるんだから、僕らがやるべきは、日本画著作権協会と日本映像著作権協会を早めに作ることですね。画像の引用は1分につき何円、物語のフォーマットを流用したら一律何%、フォーマットに加え物語の絵まで流用したら何%、という感じで、地域通貨などのシステムによってお金を集めないとダメですね。

 地域通貨好きだなあ。いや、この場合は地域通貨は別に要らないんじゃ。…それにしても、岡田斗司夫MAD動画を作るときには使用料を取るようにしよう、と言っているわけだけど、この意見を聞いたら山本弘会長はどのように思うのだろう(詳しくは1月29日の記事を参照)。それに角川グループがMAD動画を公認することもあるのはよく知られている(詳しくは日刊サイゾーを参照)。それからITmediaNewsも参照。結局のところ、岡田斗司夫は「著作権者に対して金銭面のケアをできれば問題は解決できる」という発想をしているようなのだが、それだけでは問題は解決できないのではないか。まあ、著作権の問題はなかなか難しいけど面白い。

 あと、唐沢俊一著作権について語っているのがいちいち笑える。P.14〜15より。

 『ドラえもん』のパロディは何が問題だったのかというと、あの作品が非常に優れていたことですよね。はっきり言って、藤子・F・不二雄先生が最終回を描いても、ここまで感動的にはならなかったんじゃないかというくらい、優れていた。もちろんやったことは悪質ですよ。てんとう虫コミックスとそっくりに作ってあるので、読者に勘違いを起こさせるかもしれない。でもあの作品に関して擁護の声が大きかったのは、作品の質が極めて高度なものだったからですよね。

悪質wwwww

 思わず草を生やしてしまったじゃないか。唐沢俊一と『ドラえもん』最終回の同人誌とは「悪質」さはまるで違う。フジ隊員を巨大化させるのとマンダリン草を使うのと同じくらい違う。唐沢俊一なら「卑怯もラッキョウもあるものか!」って言いそう。…桜井浩子さんが巨大フジ隊員の話を本気で嫌がっていたのは面白かったなあ(詳しくは2008年10月23日の記事を参照)。

P.20より。

 技術の飛躍的な進歩が、すでに同人同人の影響レベルに留めておかないんですね。ネットで今や、どんな作品でも手元で自由に見られるようになりつつある。いったんそういう利便性を手にしてしまうと、その利便性を手放すことは不可能ですよ。オタクにとって、著作権問題というのはこれからの20年を生き延びられるか、という切実な問題なのです。今から現実的に考えておかないと。

 この対談は『創』2007年5月号に掲載されているが、この直後に『新・UFO入門』の盗用が発覚していることを考えると何とも味わい深い。「現実的に考えて」いればよかったのに。ネットの「利便性」のおかげで盗用癖が身についてしまったのだろうし。

 唐沢に比べると、岡田斗司夫は具体的な提案をしているだけまだマシだったのだが、しかしそれをブチ壊すようなことを言ってしまっている。P.17より。

 それでいうと森進一の「おふくろさん」騒動も、川内康範の主張はわかるけど、これも文化の死を招くと思いますよ。騒動を取り上げているワイドショーを見ていると、法律的には川内康範さんの言うとおりなんだろうけど、視聴者の心情的には「森進一が、どうにか『おふくろさん』をまた歌えるようにならないんでしょうか」という反応ですよね。国民感情として、著作権というものに対しては、いい加減むかっ腹が立っているんですよ。モノを作る人間の特権意識が強すぎる。権利を流通させないとダメなんですよね。

…えっ?

 一体どこの誰が著作権に対してむかっ腹を立てているんだろう。『おふくろさん』騒動のときに、「川内康範著作権をふりかざしてけしからん!」って怒っている人なんていたっけ?「森進一が、どうにか『おふくろさん』をまた歌えるようにならないんでしょうか」というのは、二人が仲直りして話をうまくまとめてほしい、という人情の問題であって、川内康範著作権を制限しろ、という意味ではないだろう。

 それに「著作権」というのは、モノを作った人間が有する当然の権利であって、それを「モノを作る人間の特権意識」と感じるのはクリエイターをナメてかかっているのか、もしくはコンプレックスがあるのではないか。岡田も唐沢も著作権を厳格に運用すると文化的にマイナスだという点で一致しているが、本当に「文化の死を招く」のは権利をないがしろにする人間である。他人の著作に敬意を払わず、無断で写し取り我が物にしようとする人間こそが文化を衰退させるのである。…しかし、本当にビックリしたのは次の発言である。P.19より。

 よく僕が例として話すのは、料理のレシピなんです。レシピというものに著作権が認められていないからこそ、料理業界はものすごく進歩するわけです。だから美味しい物がどんどん生まれる。

 ホタテと大根のサラダだって、どこかの婦人誌に主婦が投稿したのが最初でしょう。それがあっという間全国に広がって、居酒屋や家庭料理の定番になった。もしホタテと大根のサラダに特許がついてたら、僕らはそれに特許料を払えませんよ。筑前煮にも、豚骨スープにも払えない。

…えーっ?!

 いや、本当にビックリした。これがレコーディング・ダイエットに「著作権」があると主張して「いいめもダイエット」を閉鎖に追い込んだ人間の言うことなんだろうか?料理のレシピに著作権がないのなら、ダイエットの方法にだって著作権は認められないだろう。言ってることとやってることが違いすぎるよ。…ふだん、他者の権利を尊重していない人間が、いざ自分が権利者になると、その権利を必要以上にふりかざす。そういうことなのだろうか。どうしてこんな矛盾したことを平気でできるのだろう?不思議でならない。


 唐沢俊一が『オタク論2!』のトークイベントを行うことが不思議でならなかった。なぜなら、『オタク論2!』の中には『新・UFO入門』盗用事件の話が出てくるので、イベントを開けばこの件が質問になることは当然想定できたはずだからだ。…もしかすると、唐沢は岡田斗司夫と一緒にイベントをすれば大丈夫だろう、と考えていたのかもしれない。だとしたら、唐沢にとって岡田の欠席は非常に残念なことだろう。しかし、それは同時に自分(kensyouhan)にとっても残念なことである。なぜなら、岡田がイベントに来ていれば「いいめもダイエット」の件について質問したかったからだ。そして、岡田にとってもイベントを欠席するのは残念なはずである。イベントに来て自分の質問に答えていたのなら、「いいめもダイエット」について弁明することもできたはずなのだから。そうすれば、今、自分が岡田に対して抱いている「恥知らず」というイメージを払拭することもできたのに。きつい言い方をしているのはわかっているけど、正直なところ今はそうとしか思えない。


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S.KS.K 2009/05/31 16:07 >>レシピというものに著作権が認められていないからこそ、料理業界はものすごく進歩するわけです。
だから美味しい物がどんどん生まれる。

 いや、レシピに著作権がないからこそ、シェフは「素人でもわかる最低限」しか教えてくれなくて、
だから弟子や他人が一生懸命その味に近づこう、越えようと努力するから「美味しい物がどんどん
生まれる」んですけでね、普通の世間では。

yonoyono 2009/05/31 16:09 本人達は
「スピッツの夢じゃないのPVのパクリっぽい」
てネタにしてましたね(あっちはピクサーのウォーリーぽい)>アカツキの詩

実は山本さんも経済には疎いらしいです(神は沈黙せず参照)
「お金とは簡単に交換したり出来る物」
という発想しかないのでしょうね


唐沢さん関連のイベントが連続して大変そうですが頑張って行ってきてください(^0^)/

kensyouhankensyouhan 2009/05/31 16:51 コメントありがとうございます。

>S.Kさん
なるほど、そういう意味もあるんですか。
岡田斗司夫はとにかく著作権を軽視しようとしているから、そのような考えになってしまうのでしょう。

>yonoさん
確かに今見ると『ウォーリー』っぽいですね>夢じゃない
『ウォーリー』も機能停止したイブをウォーリーが一生懸命面倒を見ていたことをイブが知るシーンで涙腺が決壊しそうになりました(女の子と一緒に観たからガマンしましたけど)。今度一人で観て泣こう。
岡田斗司夫のアイディアが有効なものなのか、判断がつきかねるので詳しい方のツッコミを待ちたいですね。
>唐沢関連のイベント
6月に2回あって、8月はコミケ。…格闘技を観に行きたいのに、むしろ自分が格闘する側にまわっているのがなんとも。

小笠原功雄小笠原功雄 2009/05/31 18:23 岡田氏のアイディアが有効かどうか、私も素人考えですが、やはりパロディとオリジナル、風刺とその対象の関係の根本的な問題を考察しないで「許諾」とお金で(あるいは許諾の過程を端折る為の許諾「金」制度か?)解決できると考えるのは無理があると思います。こんな話が通ると逆にコミケと全く関係なく風刺漫画は、許諾としてお金を積むことになりかねない、と思います。
レシピの方ですが星新一の「味ラジオ」のように味が記録化できるようになったら「味の著作権」問題が起きるかもしれません。料理に限らず「職人の腕」が記録化記号化出来たら・・・かな?

mitahiroshimitahiroshi 2009/05/31 19:32 岡田氏が「地域通貨」にこだわりを見せているのは、恐らくDAICON?(SF大会)の運営をしたときに、会場内で流通する通貨を発行したことがある、という自分の経験からだと思います。週刊アスキーの連載で、もうすぐその辺の話が語られるようですが。供託金になぜ結びつくのかはよくわかりません。ワンダーフェスティバルで一日版権方式を使っていたので、もっと規模の大きい(ワンフェスのような事務作業が不可能だろう)コミケで版権許諾を得るために、ということで考えたのかな。
著作権と特許権は全然別物(知的所有権という枠組みには入るでしょうが)で、ごっちゃにしているところをみると、考えなしのただの放言でしょうね。著作者人格権と財産権としての著作権を(わざとかな)混同しているあたりも。

個人投資家個人投資家 2009/05/31 20:14 岡田氏が「地域通貨」にこだわるのは、DAICON4でSF大会の会場内でしか使えない通貨を作って、会場内では決済をそれのみに限定したからです。
SF大会の参加者は入場するときにこのとき日本円から通貨を換え、退場時には通貨から日本円に換えるのですが、このときすべての参加者が手持ちの通貨を日本円に換えて帰宅するとは限らないため、差額がDAICON4主催者の収入となり、DAICON4の収支改善に大いに貢献した。(SF大会は通例は赤字が相場)

 供託金という発想は分からないでもない。原著作権者から訴えられた場合に同人誌の制作者が直接賠償するのではなく、供託金から支払うということだろう。
 この点で、唐沢俊一のまったくかみ合っていない発言が笑える。

 現実問題として、コミケの他にコミティアやコミックシティという同人誌即売会があり、”とらのあな”のようなコミックマーケットの外の流通システムが存在する以上、供託金制度は機能しないだろう。
 逆に5%のマージンを取られたら、コミケ外に同人誌の活動の場がシフトしていくだけだと思う。

 JASRACみたいに供託金をシスティマティックに吸い上げられるだけに終わる気がする。

 フランスみたいに著作権法に「パロディ創作は自由」というような条項をつけるのが一番いいと思うが。

>権利を流通させないとダメなんですよね。

 これは意味不明。
 著作権のうち教義の著作権(財産権)は売買できるが、著作人格権は売買できない。
 著作人格権を制限するのなら分かるが、

SHOW-HAOSHOW-HAO 2009/05/31 23:43 >レシピの著作権
著作権云々はともかく、レストランがとなりの店とまったく同じ料理を出したら避難轟轟になるでしょうに・・・唐沢がやってるのはそういうことなんですけどね。あ・・これは岡田氏の発言か、ふむ。

kensyouhankensyouhan 2009/06/01 08:54 コメントありがとうございます。

>小笠原さん
著作権法が制定された当時と現在の状況があまりにも違っていることこそが最大の問題なのに、金の問題だけを考えるのはちょっと違うと思いますね。

>mitahiroshiさん
>DAICON
思い出しました。「ぺ」でしたっけ。山本会長と岡田斗司夫の座談会に小牧雅伸さんが来たときにその話をしてました。なるほど、自分の成功経験に基づいて考えているわけですね。
特許の話になるのは自分もヘンだと思ったのですが、料理でなく食品ならば特許は取れますから、それを考えたのだろうか?と。コーラと特許の話は有名ですし。

>個人投資家さん
でも、DAICONとコミケでは規模が違いますから、やはりどうやって換金するのか?というのは疑問です。
>コミティアやコミックシティ
>とらのあな
そうですよね、コミケ以外でも同人誌を入手する手段はあります。平野耕太『以下略』に同人誌の倫理審査機構を作ったらどうよ?という話が出てきますが、そういう統一したシステムを作るなら話は別なんでしょうけど。
>>権利を流通させないとダメなんですよね
流しちゃいましたけど、これはひどいですね。

>SHOW-HAO さん
いや、唐沢のやっていることはもっと悪質ですよ。よその名店から出前を取って「うちの料理です」とお客に出しているのと同じですから。自分で料理すらしてません。それどころか余計な味付けを加えて味を劣化させていたりして。

通行人A通行人A 2009/06/01 14:17 >kensyouhan さん

料理の特許も取れるみたいですよ。
「知られざる特殊特許の世界」稲森謙太郎・著(2000/08・太田出版)より。

脱海草臭処理をした海草入りの洋菓子類の製造方法(特公昭61-54390号)
マヨネーズ風味を有する低カロリー型ソース及びその製造方法(特公平5-55104号)
揚げ出し卵豆腐及びその製造方法(特公平7-63335号)

粗忽亭主人粗忽亭主人 2009/06/01 16:38 DAICON IVの通貨は「クレジット」です。1クレジット=100円で、1クレジット硬貨、5クレジット硬貨、10クレジット紙幣がありました(10クレジット紙幣のデザインはバニーガールのお尻)。
DAICON IVはDAICON星系第四惑星への入植、というフィクションが設定されており、その星の原住民のあいだで通用している通貨が「ぺ」です。これは5000ぺ紙幣と10000ぺ紙幣が発行されており、10000ぺ=1クレジットで、事実上補助通貨の役割をはたしていました。

で、岡田さんの発想は、DAICON IVの経験とワンフェスの一日版権システムがベースにあるのだろうとわたしも思います。しかし四千人規模のDAICON IVでさえかなりの人海戦術が必要だったのだから、コミケでは相当困難でしょうね。創作系や評論系はどうなる、ってのは音楽用CD-Rなんかが用途にかかわらず強引に課金しているように、有無を言わさず課金するしかないだろうし、コミケ以外の流通のことを考えたら、結局JASRACのような団体を作るしかなくなってしまう。JASRACの問題点というのはあちこちでざんざん言われているのでくりかえしませんが、そんなものがもう一個できるというのは、マイナス面の方が大きいようにも思えますね。

通りすがり通りすがり 2009/06/01 16:42 >てんとう虫コミックスとそっくりに作ってある
てんとう虫コミックスは新書版ですが、当該同人誌はB5版でかなり薄かった記憶があります(32ページぐらい?)。
なので、てんとう虫コミックスとそっくりとは言えません。
たぶん、現物を見たことがないのでしょうね。

通りすがり2号通りすがり2号 2009/06/01 17:17 ドラえもんの最終回の同人誌ですね。
大きさは違いますが、表紙は似せて作られてます。
おそらくニュースで見た程度なんですね。

S.KS.K 2009/06/01 18:22 >>料理の特許も取れるみたいですよ。
書き足そうと思ってたんですけど確かにインスタント・冷凍食品・ジャンクフード系は
特許とれますし、チェーン店は同じ味のものが全店に配給されますし、大店の跡取りは
後継に当たって秘伝を教えてもらえる事もありますよ。
 ただこれは前者は資本主義的都合、後者はお家の事情という奴で「レシピに著作権が
ないから美味しいものが食べられる機会が多くなる」なんて岡田説はトンデモもいい所
でしょう。

そして食べ物関係の著作権、といいますか量産についてkensyouhan さんにもご紹介
したい名作ラーメン漫画「虹色ラーメン」の主人公、榊太陽が『どんな味でも再現
できるラーメンロボ』と戦ったあとやインスタントラーメンの感想に関る名科白。

「世界中の人に自分の味を食べてもらえるのって、どんな気分なんだろう」

藤岡真藤岡真 2009/06/01 18:44 >通行人Aさん

横レス失礼。それは「料理の特許」ではなくて「料理の製造法の特許」です。
知的財産管理技能士として断言します。

通行人A]通行人A] 2009/06/01 19:26 >藤岡真さん

そうかなあとも思ったんですが,

マヨネーズ風味を有する低カロリー型ソース「及び」その製造方法(特公平5-55104号)
揚げ出し卵豆腐「及び」その製造方法(特公平7-63335号)
ってなってて,製造方法だけの特許じゃないみたいに読めますでしょう?

もちろん自説に拘泥するつもりはありません。
ご指摘ありがとうございます。

金平糖金平糖 2009/06/01 22:05 映像、絵画関連でJASRACのような組織を作ることは事実上不可能と言えるでしょう。
なにせ、現在の版権ビジネスそのものが崩壊しますから
都合が悪い人が権力を持っているのが現状なのでまず作れません。
実際、漫画家の権利を守るための運動もいろいろな都合で
うまくいきませんでしたからね。

SSSS 2009/06/02 16:15 ・マヨネーズ風味を有する低カロリー型ソース及びその製造方法(特公平5-55104号)
・揚げ出し卵豆腐及びその製造方法(特公平7-63335号)

通行人Aさんがおっしゃるとおり、この2件の発明は、「物と、その物の製造方法」の発明です。
つまり、「ソース」「揚げ出し卵豆腐」という食品と、その製造方法の発明とを合わせて一件の特許出願にしたものです。
「ソース」は一般的に料理とは呼べないかもしれませんが、「揚げ出し卵豆腐」は料理と呼べるでしょう。
また、「料理」という言葉は、調理方法と、料理して作った食品の両方をさしますが、そのいずれも特許をとれます。

ですから、藤岡さんが間違っていると「断言」しますw
唐沢を笑えませんよ。
特許庁電子図書館で公報を読んでみてください。

foxhangerfoxhanger 2009/06/02 17:03 誰も突っこんでいないようなので。
岡田氏の文にある「地域通貨」の使い方には違和感を感じます。
基本的に地域通貨は法定通貨(日本なら円)との兌換はしないものなのですね。それに関係なく独自に発行できるものです(だから地域「通貨」なのです)。
たとえば、ボランティア活動みたいな地域への貢献に対して発行して、それを大資本のスーパーではなく地域の商店街なんかで使って、グローバルではない地域単位の小さい経済圏を活性化させようというのが、現在各地で試みられている地域通貨です。岡田氏のたとえでは、遊園地の乗り物券とかと社員食堂の食券とかと変わりません。
地域通貨の正確な定義というのはないそうなので、間違いとは言い切れませんが。

藤岡真藤岡真 2009/06/02 17:32 >SSさん
 製造法があるから、その結果の製品が登録されているのですよ。よく考えてから発言しましょうね。「醤油味のマヨネーズ」とか「キムチ風味のバナナ」とか(なんでもいいが)、製造法も提示せずにいきなり特許を認定しろといって通ると思いますか? 広報なんかチェックしていないで、「特許」というものがどんなものなのか根本的に勉強しなおすといいと思いますよ。無知を曝して、恥をかくだけですからね。

LAHLAH 2009/06/02 17:39 ・マヨネーズ風味を有する低カロリー型ソース及びその製造方法(特公平5-55104号)
http://www.inapon.com/pc05055104.htm
・揚げ出し卵豆腐及びその製造方法
http://www.inapon.com/pc07063335.htm
細かいレシピは書かれていませんね、料理の特許というより工場のライン製造の方法の特許ではないでしょうか。
実際に料理で特許は取れますが実例を見ると調理法が多いようですよ。

藤岡真藤岡真 2009/06/02 17:52 >LAHさん
 
>工場のライン製造の方法の特許ではないでしょうか
 その通りです。特許は「実用新案」ではありませんから、特許は発明に与えられ、発明は、
「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」
 と定義されています。「揚げ出し卵豆腐」がこれに該当するか、ちょっと考えれば分かろうというもの。唐沢の擁護をする人は、なんで無知蒙昧のくせに、草を生やしてせせら笑うレベルの人ばかりなんでしょうね。

通行人B通行人B 2009/06/02 18:38 料理についての特許の話だけに後味はよろしく終わってほしいものですな。

通行人C通行人C 2009/06/02 21:59 最後にお茶が一杯怖い。

kensyouhankensyouhan 2009/06/03 11:58 コメントありがとうございます。

>通行人Aさん
後で藤岡さんも書かれてますが、「料理の製造法」の特許ですね。発明は「物の発明」「方法の発明」「物を生産する方法の発明」に分類されていますので。

>粗忽亭主人さん
詳しい解説ありがとうございます。
『史上最強のオタク座談会』に実際に使われた「ぺ」の図版が載っていたのですが、小牧さんが「どうしてゲストに資料を提出させるんだ」とボヤいていたのが可笑しかったです。
JASRACの問題点が指摘されているのに、同じような組織を作ろうとするのは疑問です。

>通りすがり さん
>通りすがり2号さん
大きさが違うことは重要ですね。このあたり、裁判でどのように判断されるか見たかったような。

>S.Kさん
馬場民雄さんですね。馬場さんのマンガは正統派の少年漫画という感じで好きですね。『チャンピオン』はキワモノとヤンキーのイメージが強いですが、意外と正統派のマンガも載っているのが面白いです。今だと『弱虫ペダル』がそうかな?

>金平糖さん
岡田斗司夫も言うだけ言っておいて「自分ではやる気はない」って放り投げちゃってます。

>foxhangerさん
解説ありがとうございます。経済は弱いので助かります。

KoichiYasuokaKoichiYasuoka 2009/06/03 14:18 えっと、「著作権」と「特許」は全く別のものなので、そもそもそれらをゴッチャにしちゃうのは良くないと思うんですが…。
まずは「著作権」ですけど、「レシピ」そのものではなく、「レシピを書き留めたもの」には著作権は発生していると考えられます。少なくとも「レシピ本」には著作権があって、それをそのままコピーしたら著作権侵害でしょう。ただし、そのレシピどおりに料理するのは、もちろん「実演家」の権利ですから、個人的なアレンジも含めて著作権侵害なんてことはあり得ないと考えられます。しかもここが、音楽と料理では扱いが違っていて、音楽の場合は「実演家」がアレンジしたとしても元の楽曲の著作権表示を残すことが慣例となっていますが、料理の場合には元のレシピの著作権表示を残すことは慣例上まずありません。ですので、音楽における著作権の話をする時に、料理の話題を持ち出すことがそもそも間違っています。
次に「特許」ですけど、東京高等裁判所平成15年(行ケ)第90号(いわゆる「塩味茹枝豆事件」)にもあるように、料理の特許請求は、必ずしも「レシピ」(product-by-process claim)には限られておらず、その「完成品」を「発明品」(product claim)に含めて特許が成立している場合があります。ただ、この場合は当然、その「完成品」が公知のものであってはいけないわけですから、むしろ「レシピ本」が存在しちゃダメ、ってことになります。ただ、この辺の判断となると、特許庁の判断と裁判所の判断とが、必ずしも一致するとは限らないので、各「特許」が成立しうるかどうかはやってみないとわからない、ってのが正直なところです。

藤岡真藤岡真 2009/06/03 19:35  著作権はその著作物が作られたたときに発生します。登録も審査も必要ありません。したがって、どんな「レシピ」にも著作権はあります。但し、判例を見ると、広告コピーには「著作物とは看做されない」と判断されたものもいくつかあります。「こんなの普通の言葉だろう」という見解ですね。
 一方、特許は出願した後、審査請求をして審査を受け、上で書いたように「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」という発明のうち、  
  1. 特許法上の発明であること(特許法2条1項)
2. 産業上利用可能性があること(特許法29条柱書)
3. 新規性を有すること(特許法29条1項)
4. 進歩性を有すること(特許法29条2項)
5. 先願に係る発明と同一でないこと(特許法39条)

 といった条件をクリアして初めて認められるものです。安岡先生がおっしゃる通り、「著作権」と「特許」をごっちゃにしてはいけません。
因みに、通常知られているレシピだが特許登録はされていないからと、そのレシピ出願しても「新規性」ではねられてしまいます。これはあらゆる発明にいえることで、敢えて発明者が特許をとらずに広く開放しているものに関しては、他者が登録しようとしても、この「新規性」に抵触して拒絶されます。

通行人A通行人A 2009/06/04 14:48 なるほど。著作権と特許の違いが良く分かりました。
岡田氏の言うレシピに著作権なしはガセですね。
岡田氏はさしずめD&G(ダイエット&ガセ)といったところでしょうか。

SSSS 2009/06/06 00:19 >>藤岡さん
>製造法があるから、その結果の製品が登録されているのですよ。

そんなこと百も承知ですよ。
だから、「物の発明」と「その物の製造方法の発明」とを一件の特許出願にしたものだと言っているじゃないですか。

>製造法も提示せずにいきなり特許を認定しろといって通ると思いますか? 

誰がそんなこと言いましたか?

>広報なんかチェックしていないで、「特許」というものがどんなものなのか根本的に勉強しなおすといいと思いますよ。

頭に血が上って誤字に気付かないと好意的にとらえておきますが、「公報」を読みもしないで具体的な特許の話をする知的財産管理技能士が存在するとは信じられません。
私は企業の知財部で働いた経験がありますが、こんな知的財産管理技能士センセの言うことを真に受けてたら会社が潰れますね。

>発明は、「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」と定義されています。「揚げ出し卵豆腐」がこれに該当するか、ちょっと考えれば分かろうというもの。

実際に「揚げ出し卵豆腐」で特許がとれているじゃないですか。
特許番号は2051580で、1996年5月10日に登録されています。
公告公報があるんだから、まず確実に登録されていると分かるわけですがね。
公報や登録番号の調べ方を知らないんじゃないの?w

>唐沢の擁護をする人は、なんで無知蒙昧のくせに、草を生やしてせせら笑うレベルの人ばかりなんでしょうね。

私のことを揶揄しているようですが、私は唐沢の擁護なんぞ一切してませんよ。
藤岡さんの批判をしているだけです。
自分に対する批判=唐沢の擁護 とは唐沢と同じ頭脳構造のようですね(ヤレヤレ

>無知を曝して、恥をかくだけですからね。

その言葉は、そっくりお返しします。


>>LAHさん
>料理の特許というより工場のライン製造の方法の特許

貴殿が貼り付けたリンク先にある公告公報の【発明の詳細な説明】には、「工場のライン製造」を想到させる記載はありません。
会社組織が出願人なら「工場のライン製造」を意図したものと推測できますが、出願人が発明者と同一の個人(吉村清)ですから、この公告公報からは分からないのです。
貴殿がどうして「工場のライン製造の方法の特許」だと思ったのかが不思議です。

ちなみに、リンク先では「吉村○」となっていますが、特許庁電子図書館で公報を見れば「吉村清」という名前であることが分かります。
公報はリンクできないので、自分で調べてください。
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl


>>kensyouhanさん
>通行人Aさん
>後で藤岡さんも書かれてますが、「料理の製造法」の特許ですね。

違います。
LAHさんが親切に貼り付けてくれたリンク先にある公告公報の【特許請求の範囲】の【請求項1】【請求項2】の違いを良く読んでみてください。
請求項1が「揚げ出し卵豆腐」という「物の発明」、請求項2が「揚げ出し卵豆腐の製造方法」という「物を生産する方法の発明」です。

藤岡さんと私のどちらがトンデモか分かるでしょうw

唐沢とは関係ないハナシで長々と済みませんでした。

SSSS 2009/06/06 00:29 >>LAHさん

上のコメントは、「揚げ出し卵豆腐及びその製造方法」についてです。

「マヨネーズ風味……ソース及びその製造方法」は、発明者が有名な「鈴木荘能子(その子)」で出願人が「株式会社トキノ」ですから、「工場のライン製造」を意図したものと推測できます。
但し、公告公報の【発明の詳細な説明】には、「工場のライン製造」を想到させる記載はありません。

kensyouhankensyouhan 2009/06/06 00:45 コメントありがとうございます。

>SSさん
つまり、「物の発明」および「物を生産する方法の発明」というわけですか。もう少し気をつけて書くべきでしたね。以後気をつけます。

藤岡真藤岡真 2009/06/06 06:06 >SSさん

 で、特許がどういうものかきちんと勉強しなおしたのですか? これ以上kensyouhanさんに迷惑はかけたくないので、もしなにかありましたら、わたしにメールを下さい。ただ、あなたの言い方だと、闇雲に食品の特許が認められるみたいだったから、一言言ったまでです。