@ 2009/06/02 某現職自衛隊員さんから
観閲式関連の数枚の写真とコメントは、何を言わんとされているのでしょうか? 確かに情けない姿には感じますが、肉体的にきつい思いをしている隊員の姿がこの様に扱われ掲載されていることを大変残念に感じます。この掲載画像を本人が閲覧したらどのような感想を漏らすでしょうね?
私の経験からも、この場に立っている新人隊員も精いっぱいやっての結果かと考えます。不具合となった本人たちも、周囲の同僚には申し訳ないと考え反省していると思います。知らないところで、私たち自衛官の姿がこの様な形で紹介されていることに気が抜けないと同時に、憤りを感じます。この写り具合では、本人特定も容易かと感じますがいかがでしょう?
今後、佐伯さんへの協力を辞めたいと思います。
佐伯から : 一部写真とコメントは削除しましたが、基本的には下記Cに述べているとおりです。
A 2009/06/02 Bさんから
女性自衛官の足を撮った写真を見て、以前、某雑誌で掲載された、女性パイロットの足を開いた写真を非難していたのに、これじゃ変わりないと思いました。残念です。
佐伯から : 写真は削除しました。そういう非難をしたかどうか覚えていませんが、事実なら趣旨一貫性の無い不徳の至りで、皆様にお詫びします。ただ、白手袋の右手を斜めに当てている休めの姿勢が珍しくデザイン的にも面白いので、トリミング前の写真を出しておきます。

B 2009/06/03 Cさんから
防府南基地開庁記念日取材ご苦労さまでした。佐伯さんの写真もなかなかの物と感心させられました。飛行機とはベツの所に焦点の重点が置かれている?のが異彩を放っており楽しいです。空自にこんなに沢山の女性隊員がいるとは意外でした。その辺の女の子と違って凛々しく頼もしいですね。
佐伯から : 見るところを見ていただいてありがとうございます。
C 2009/06/03 Dさんから
防府南基地観閲式の写真なかなか面白く拝見しました。飛行機だけでなく、こういうルポ風の写真を撮られるのは、佐伯さんの見識の高さでしょうか。
遅れた女性隊員が走っている光景は自然でいいですね。式典で倒れそうな隊員を屋上で見張っているということは 、毎度そういう隊員が少なからずいるということでしょうか。
昭和50年代、新入社員教育の合宿訓練の朝礼時に倒れる訓練生がいて驚 いたものですが、新人とはいえ自衛官でもそういう人がいるとは信じられない光景です。身体を張って戦うのが自衛官。たかが観閲式くらいで体調がおかしくなるような人たちに日本の防衛を任せて大丈夫でしょうか? 前日に夜更かしでもしたのでしょうか。
佐伯から : Dさんと現役自衛隊員さんへの答えです。
別に見識が高いわけではなく、ヒコーキマニアと一般入場者の中間あたりの感覚で基地内をうろつきますので、時間があれば人間臭い情景や、これは面白いなという場面にレンズが向いてしまいます。
カモフラージュ絵の具を顔に塗っている女の子、
れんがはうすの社長さん、
ソフトクリームの列に並んでいる学生、
宿舎の窓からブルーの飛行ぶりに驚嘆している学生、
おどけた姿で記念写真を写して貰っている学生
等々の写真がそうです。また、ごみ箱、便所、喫煙場所がかゆいところに手が届くような良き配慮と表示なので、それも出しておきました。
観閲式でぶっ倒れる学生については、2005年の記念日に実に蒸し暑い朝で救出隊員は大忙しで、その記憶があったので、今年のように涼しければ大丈夫だろうと思っていたら、なんと遅刻して駆け足で
間に合う中隊があったり、よく観察してみると、屋上から望遠鏡での監視に数人、下での待機に約10人も配置しており、甘いなあという印象を受けたのです。人的余裕だなあという思いもありました。
それを正面から生真面目に批判するコメントを書くか、世相風刺的に書くかについては、受け取り方によって様々でしょう。ここは、ぶっ倒れるのも人の子よと素直に見ていただきたいところです。
ただし、観衆に起立を求めて国歌を吹奏しているときに、待機の男女隊員が雑談を交わしていたのは大いに問題ありです。曹以上の隊員なら、どこに居ようと国旗に向かって姿勢を正すくらいの常識がほしいし、特にここは教育の場なのですから。(彼らの近くにいた私は直立脱帽しました。)
まあ、こんなことはマスコミも普通のヒコーキマニアも書きませんので、社会の一断面として発表しました。多少茶化し気味ではあっても隠す必要はないと思っています。
以上、別に立入禁止区域潜入でもなく、演出なしの自然体を撮った我流スケッチについての考えです。ご意見のある方は遠慮なくメールしてください。
D 2009/06/04
署名なしの方から
私も去年この行事に参加していましたが、ここに参加している学生は書類上また法律上では自衛官ですが、実際は訓練途中の学生つまりヒヨコです。まだ戦闘訓練も始まらないですし精神面も完成していません。人それぞれ成長の速度は違います。あの場所に立てば分かります。あれだけの人数が集まれば風も列の中までは届きません。中の方は蒸し風呂です。
倒れる学生の救護も立派な任務
双眼鏡で見ている隊員は観客の監視です。体調不良者が発生したときにすばやい対応をする為です。あとは不審者の監視もしていると思います・・・
「曹以上の隊員なら、どこに居ようと国旗に向かって姿勢を正すくらいの常識がほしい」 戦闘中に国歌が流れても姿勢を正すのですか? 談笑? 国歌が流れても国歌斉唱をしない国民の方が問題では?
我々は任務中以外は姿勢を正していますよ。車両に乗っていてもちゃんと路肩に寄せて姿勢を正しています。
佐伯から : Cに「ぶっ倒れるのも人の子よと素直に見ていただきたいところです。」と書いたのが私の気持ちです。その他は、末尾の2行を除いて、いささか暴論が目立ちますが、興奮の余りということにしておきましょう。
E 2009/06/04 Eさんから
物議(?)を醸している「我流スケッチ」に関して雑感を少し。
航空祭に関しては、どこのHPを見ても載っているのは飛行機がメインであり(当然と言えば当然ですが)、普段見逃しがちな「自衛隊の日常」を佐伯さんが載せた事に関して異論は無く、むしろ微笑ましく拝見させて頂きました。(佐伯さんが仰る通り「自衛官も人の子」だと思いました)
人それぞれの価値観が多様化した今となっては、捉え方が様々であるとは思いますが「素顔の自衛隊」を知るという観点で考えると「我流スケッチ」は非常に有意義であると思ってますし佐伯さんの考えも大いに理解出来ます。佐伯さんのコメントにある「ヒコーキおたくではあっても、ヒコーキオンリーおたくにはなりたくない」というのは私も思うところです。(日替わりメモ090604参照)
F 2009/06/04 Fさんから
国歌吹奏に関する部分は、佐伯さんの仰るとおりで、まったく情けない話です。国旗国歌に対する姿勢は自衛隊員の基本中の基本だと思います。ちなみにボーイスカウトでは国旗降納時は笛で合図をし、どこにいても国旗の方向に向かい敬礼します。
こういう世界の常識を学校で義務教育できちんと教えない国がほかにあるでしょうか?自国の国旗、国歌にきちんとした対応ができない人に外国の国旗、国歌に正しく向き合えるはずがありません。
新 G 2009/06/05 Gさんから
G
防府南基地のレポートを見て、クレームを付ける者が居るだろうと予想はしてました^^。 私は消防団に属しています。国旗.国歌に対しては、佐伯さんの仰る通りだと思います。「国旗に注目!」の号令で、直立不動の姿勢をとります。
それは列から離れている者も同様です。参観されいてる家族や子供さんに強いるのは難しいでしょう・・・
我々も、1月の出初式や9〜10月の練成大会等で、2時間ほど整列しお偉いさんの講釈を受けなければなりません。団長は、理解されてるのか「お疲れ様でした、以上!」と短く簡潔ですが、来賓の議員先生等は、自慢話が多くて長すぎ〜!!^^; 祝電披露も、名前だけにすれば良いのに電文までも・・・
冬の寒さ・・・雪が降ってて、帽子に積もった事も・・・ 残暑の中でも消防団は、20代から60前後までの者が、同じように整列してますが体調不良で抜ける者は殆ど居ませんよ。
ひよこだからと言う人がいますが、甘えるな!と言わせて頂きます。
我々が行事の時は、観閲行進の練習など団員は仕事を持ってる方々ですから、前もって、みんな揃って練習は出来ませんので、当日の朝に2度ほど練習します。よって、集合時間も早くなり朝食を摂らない者もいます。朝食が少なかった?位で体調不良になるなら、自衛官は辞めて貰いたいですね。
我々も自衛隊も、災害派遣等で合同で対応する事も有るでしょう。我々は地元です。自分の家族の安全が確認できれば、被災地に飛び込みます。1分1秒を争ってるそんな時に、飯を食って無いからなんて言えますか?
とは言え、学生さんたちは、いろいろな試練を乗り越えて卒業の時にはたくましい自衛官に成長していることでしょう。それを心から期待します。
新 H 2009/06/05 Hさんから
「当日の我流スケッチ」に対する反応の件、毎日、大変なご苦労で更新して頂いているのだから、やはり反応を、読者から示さないといけないかなと思い、私も感想を送信させて頂きます。
自衛官の催しの楽しい光景は、私も普通に拝見させて頂きました。これには、何の問題も無いと思われますし、現地に行けばそうなのだから、それで、いいと思いましたし、倒れる場面も現地では、大抵そんな反応で観衆は見ると思います。
倒れるのは、多くの陸上自衛隊の駐屯地の祭典でも目にしますので、自衛隊内でも、案外普通なのだと思っていました。その光景が、まずいのであれば、予め倒れるような方は出さないなりの工夫をなさるでしょうから。
仮に、弱いなんて思うなと、言われてもそれは無理です。自衛官は、訓練された強い人たちというイメージが普通ですし、この基地に行った事はありませんが、自衛隊の催しでの式典は、見ているこちらでさえ長いと感じない事はありませんので、倒れないくらいの時間に設定して頂いてもいいような気さえします。
また(削除されてしまった)女性隊員の後ろからの写真は、私個人的には格好良くていい構図の写真だなと思い拝見していた次第です。
しかし、私も国旗、国歌の吹奏時に、談笑しているのは良くないとしか思えません。
我が家の子供達は、自衛官が大好きです。理由は、単純に「かっこいい」からです。催しに行けば、子供と同じ目線に降りて下さり、おどけてとても楽しく遊んで下さり、喜ばせてくれる隊員さんが沢山いらっしゃいます。
駐屯地主催のサマーキャンプでも、とても隊員さん達がとても楽しかった事を毎年ものすごい笑顔で話してくれます。そのキャンプでも、子供が隊員さんに教えて頂いた事の一つは、「国旗掲揚の時は、どこにいても国旗に向って気を付けをすること」だと子供も自慢げに言っていました。
なので、駐屯地等の催しに行って、周囲の子供や大人の中に、立たない人、帽子を取らない人がいようと、我が子らは直立脱帽です。きちんとすべき時に、きちんとする事は、当たり前だと思います。
もう、気持ちの変わらないような大人はともかく、子供は大人を見ています。楽しくふざけていい時には、子供らと同じように、遊んでくれる楽しい自衛隊の人達だけれど、きちんとする時には、きちんとする。
そのメリハリが、子供もかっこいいと思うから、学校の朝礼でも周りが足で砂遊びをしようと、お喋りをしようと、我が子らは姿勢を常に正し、聞いているそうで、それは私たちが学校に行く度、校長、教頭をはじめ沢山の先生方からお褒めの言葉を頂いています。
ご近所の方々からも、「いつも大きな声で、帽子を取って挨拶をしてくれる」と褒めて頂けるのは、彼らが、自衛官やプロ野球選手が帽子を取ってお辞儀をしている光景を見ているからであり、なぜ、憧れの大人達が、そうするのか、その理由をちゃんと知れば彼らはそれをかっこいいと理解し、多少、恥ずかしかろうと、正しい事は正しいと実行するのです。
話は多少違うかも知れませんが、ある駐屯地の式典で、隊旗を持たれている隊員さんに、風でなびいた旗が、体に完全に巻きついてしまいました。それを、見ていた観衆の中には、苦笑する方も見受けられましたが、子供らはその旗が巻き付き続けた10分以上ずっとそれを払う事も無く、そのまま直立を続けた姿を「すごいなぁ、あんなに我慢ができるんだ」と、驚きの感想で見ていました。
公とそうでない区別が、だんだん無くなってきている昨今です。次の社会を作っていく子供達も見ているのですから、子供が憧れるかっこいい大人の方々は、やはりその模範として、かっこいいヒーローとまでは言いませんが、「こんな時は、こうするんだぞ」とかっこいい背中を、見せて欲しかったなと残念に思うのです。
いろいろ、書き連ねましたが、飛行機や装備品ばかりではない、現地の生きた雰囲気がいっぱいの、今回のようなレポートは、現地に行く事が出来ない私も拝見して楽しいですよ。
自衛隊側には、社会的にも批判的な意見が多いのかも知れませんので、文字の微妙なニュアンスで批判と受け取られたのかも知れませんが、私は、今回のレポートを批判的だなとは感じませんでした。こんなふうに著者と、一般の方々と自衛官の方々との、あまり怒りすぎたりしないような意見交換を経て、今後、自衛隊の広報ではない、両方の立場から見ていても楽しい、他には絶対真似の出来ない、ヒコーキ雲独特の「当日の我流スケッチ」が確立されれば素敵だなと思います。
佐伯から : 防府南基地の我流スケッチに対するご意見をたくさん頂戴しました。自衛官と一般国民の双方のお考えを十分に斟酌し、反省すべき点も含めて今後の行動に反映させていきたいと存じますので、本件はこのあたりで打ち止めにしたいと存じます。ありがとうございました。 6月6日記
|