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黒木メイサ

目力に自信アリ (06/19)

 くろき・めいさ 女優。1988(昭和63)年5月28日生まれ。18歳。沖縄県出身で、父が米国人のハーフ。4姉妹の末っ子。165センチ、B78・W56・H82。
 04年2月、つかこうへい演出「熱海殺人事件〜平壌から来た女刑事」でデビュー。雑誌「JJ」モデルもこなす。人気シリーズ映画の最終章「着信アリ Final」は、同じ事務所に所属する堀北真希とW主演。
 当初、すぐ上の姉がスカウトされたが、その姉が持っていたプリクラを見て、事務所社長が実家を訪問。デビューにつながった。好きな食べ物は「タコライス」。
 今後の映画公開は、純愛物語の「ただ、君を愛してる」(新城毅彦監督、10月予定)や、SF時代劇「大帝の剣」(堤幸彦監督、07年予定)などが控える。
黒木メイサ
黒木メイサ

【つかこうへい氏も太鼓判】

 「日本を代表する大女優になる」−。劇作家、つかこうへい氏をして、そう言わしめるだけの目力(めぢから)がある。

 内山理名、堀北真希ら美形かつ実力派の女優を発掘してきた所属事務所の目に狂いはない。2年前の初仕事が、いきなり舞台「熱海殺人事件・平壌から来た女刑事」だった。しかも主役。

 事務所の関係者を交えて食事をしていると、いきなり「来週から稽古にこい」とつか氏に言われた。

 「何がなんだかわからなかった。帰ったら台本が届いていて、読んで覚えていきました」

 ところが、せっかく覚えた台本は稽古場では一切使わず、つか氏がすべて指示を出す。そんなショックは序の口。劇団員を追い出して、マンツーマンで稽古をした後、劇団員を「ビンタしろ」と命じられた。

 人を殴ったことなどなかったが、年長者を連続して平手打ち。顔はもちろん、自分の手も真っ赤に腫れ上がった。

【感情が動いて、自分の言葉で台詞を言う】

 「申し訳なかったけど、私がやらなきゃ終わらない。びっくりして、何があったのか覚えていない。この先どうなるんだろうと思いました」

 ただ、稽古後に焼き肉を食べて「おいしかった」ことは覚えているから案外、肝は据わっているのかも。

 そんな原石に一流の“宝石研磨士”が刻み込んだ言葉が、「うその芝居はするな」だった。

 つか氏の稽古は、4〜5時間休憩がないことなどザラ。稽古途中で、作品ごと切り替えることもある。どんなときも、つか氏自身が感情を込めて台詞を読み、役者に手本を示す。まねているうちに気づいた。

 「うその芝居をするなというのは、自分の感情が動いて、自分の言葉で台詞を言うってことなのかな、と思いました。厳しかったけど、初めてがつかさんでよかった」

 この言葉を胸に、役者生活を歩んでいる。昨年4月には明治座で舞台版の「あずみ」に最年少座長として登場。鮮やかな殺陣を決めてみせた。

 そして、今週末24日公開の「着信アリ Final」(麻生学監督)では、いよいよ映画初主演を果たす。

 ストーリーは、海外へ修学旅行に来ている女子高生に、日本に居残りするいじめられっ子のクラスメートが、転送しないと死んでしまう「死の着メロ」を送る−というパニックホラー。いじめられっ子をなだめる役柄を演じる。

【クールな性格】

 プライベートで、やりとりするメールは1日30通ほどと、この年頃としては、ごくフツー。

 「私、怖いのは強いですね。もし『死のメール』が来ても、まったく信じないで、そのうち時間切れで死んじゃうんじゃないですかね」

 まだ18歳。やりたいことはたくさんある。運転免許を取って沖縄の道を走りたい。週1回家庭教師に英語を教わるのはハリウッドへの夢か。

 性格に関しては、「見た目どおり、クールですよ」と自己分析するが、時には泣きたいこともある。実家に電話すると、「母が『つらかったら帰ってこればいっさ』ってあっけらかんと話すんです。そんなに簡単に言われたら逆に帰れない。本当は私が出ているテレビを見て泣いてるらしいんですけどね」。

 演技力は母譲りか。

ペン・沢田大典
カメラ・山田俊介