今日の厳しい経済環境のもと、企業のIT インフラのコスト削減を図るためにオープンソースソフトウェアの導入が進む中で、レッドハット製品の導入も加速しております。その中で実際の採用企業・団体より、IT インフラ構築・運用やIT投資の適正化の事例について情報を収集し、レッドハット製品を中心としたオープンソースソフトウェアに対する意見交換をしたいというニーズが日々高まって参りました。
こうした要望を受け、このたび、会員相互の情報・意見交換、技術交流を通じてユーザーの利益増進・親睦を目的とした「レッドハットエンタープライズユーザー会」(REUG)を発足いたしました。
REUG では主に活動の拠点を日本に置き、日本におけるオープンソースソフトウェアの活用とIT インフラコスト削減の研究をはじめとする各種活動を行います。会員にはセミナーやカンファレンスなどの優待、定期的な情報提供、定例会
や分科会を通じた会員相互およびレッドハットとの交流の機会が提供されます。
REUG は、オープンソースソフトウェアのユーザー会で、Red Hat EnterpriseLinux 、JBoss Enterprise Middleware 、SOA ソリューション製品などを利用している企業・団体の方が対象となります。金融・通信・製造・流通など分野で躍進している企業および団体で構成されています。今後も会員を募集し、一年間で会員100 社以上の加入を目指します。
今後、日本のIT 発展には、「IT の汎用化」が必須であり、現時点ではOSS(オープンソースソフトウェア)の普及が、これを具現化する最良のツールであると思います。OSS を採用し、理解が深まるにつれ、ユーザーのIT に対する認識が「与えられる」から「育てる」へと変化します。このことは、日本の IT の底上げに必ずやインパクトを与えるものと確信しています。
レッドハットエンタープライズユーザー会は、5 月14 日に設立総会を開催し、設立に関する議案すべてが会員によって承認されたことを受け、いよいよ本格的な活動を開始します。
今回レッドハットエンタープライズユーザー会に参加された企業の皆さんにはOSS の先達企業として、OSS 普及の火付け役としても、ご協力をお願いしたいと思います。