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【社会】

生活保護受けず無職男性が孤独死 「健康と判断」と北九州市

2009年6月5日 19時52分

 生活保護を受けずに孤独死した男性が住んでいたアパート=5日午後、北九州市門司区

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 生活保護受給の相談のため北九州市の門司福祉事務所を訪れた無職の男性(39)が、職探しを続けるよう事務所に勧められ、保護申請をしないまま4月に自宅で孤独死していたことが5日、分かった。

 北九州市では2005年から07年にかけ、生活保護を受けられなかった人が相次いで孤独死したため、制度の運用を見直したが、今回の件について市は「相談時の様子から健康と判断した。対応は適切で、経緯の検証などは考えていない」としている。

 市保護課によると、男性は同市門司区のアパートに一人で暮らしていたが、昨年11月、勤務していた飲食店が閉店し失業した。求職活動中だった今年1月、同事務所に相談したが、対応した職員は男性の健康状態が良好と判断。「働ける能力があるなら、幅広く仕事を探してはどうか」と言われ、男性は保護申請をしなかった。

 アパートの大家によると、男性と連絡が取れなくなったため4月13日、警察官とともに部屋に入ると男性は布団であおむけに倒れ、死亡していた。数カ月分の家賃を滞納していた。市によると死因は病死とみられる。

(共同)
 

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