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NIKKEI NET

原油70ドル、金1000ドル目前 米市場、商品先物に資金流入

 【ニューヨーク=山下茂行】米市場でインフレに警戒感が強まり、原油や金、穀物など商品市場への資金流入が加速している。4日のニューヨーク市場では原油先物が1バレル70ドル、金先物が1トロイオンス1000ドルの大台を視野に入れる水準まで上昇。シカゴ市場では大豆など主要穀物が軒並み高となった。景気回復に期待が強まる半面、大規模な金融緩和や財政出動で過剰な流動性が膨らんだり、財政が悪化したりする懸念も生まれている。住宅ローン金利の上昇など、副作用も目立ってきた。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに反発。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比2.69ドル高の1バレル68.81ドルで取引を終了。一時69.60ドルまで上昇し、昨年11月5日以来の高値を付ける場面があった。

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)では金先物8月物が16.7ドル高の1トロイオンス982.3ドルで取引を終え、昨年3月に付けた過去最高値(1033.9ドル)に急接近した。銀やプラチナも買われた。 (15:24)

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