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核問題:中国で北朝鮮への非難相次ぐ(上)

 北朝鮮による地下核実験が行われて以降、中国と北朝鮮が互いに強い非難の応酬を繰り広げている。

 北朝鮮外務省が先月29日の談話で、国連安全保障理事会による制裁について議論している中国とロシアをまとめて「米国に阿諛(あゆ)追従する勢力」と非難して以降、対立はさらに激しさを増している。

 中国共産党の機関紙、人民日報の姉妹紙である環球時報は3日付の社説で、「恩知らず」との表現まで用いて北朝鮮を非難した。この社説は「中国の数十万の援軍のおかげで今日の北朝鮮がある。国際的な協議を無視して二度にわたる核実験を行ってもなお、『血で固めた友情』と言えるのか。核実験は中朝両国の関係の基礎を揺るがす行為」と非難した。核実験によって建物にひびが入ったことで避難騒ぎが起きた吉林省の延辺朝鮮族自治州でも、反北朝鮮の世論が高まっている。現地の消息筋によると、中国空軍による国境地域の哨戒飛行も活発になっているという。

 慎重なことで有名な中国の最高幹部たちの発言にも変化がみられる。習近平国家副主席や梁光烈国防相までが北朝鮮に対し、明確に批判している。今年1月には、全国人民代表大会の陳至立副委員長(国会副議長・副首相クラス)による北朝鮮訪問が中止となった。陳副委員長は北朝鮮の最高人民会議の招きによって訪朝する予定だった。中国共産党中央党校の張璉槐教授は「今回の核実験が中国に近い人口密集地域で行われたため、中国としては見過ごせなくなった」と語った。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日、大統領府(青瓦台)で対北朝鮮対応策を協議するために来韓した米国代表団と会談した。左からボズワース対北朝鮮政策特別代表、スタインバーグ国務副長官、大統領府の通訳、李大統領、スティーブンス駐韓米大使、レビー財務次官。/写真=ホ・ヨンハン記者

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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