新旧鑑定4人の尋問請求へ 足利事件弁護団会議栃木県足利市で1990年、保育園女児=当時(4)=が誘拐、殺害された事件で無期懲役が確定し、再審請求中に釈放された菅家利和さん(62)の弁護団は5日、東京都内で会議を開き、東京高裁での即時抗告審で、DNA再鑑定の鑑定人2人と、捜査段階で精度の低い旧式鑑定をした警察庁科学警察研究所の当時の担当者2人の証人尋問を求めることを決めた。 公開法廷で行うことも求め、12日に高裁に提出する意見書に明記する。 さらに、菅家さんに“自白”を強いた厳しい取り調べの実態を解明するため、93年に不起訴となった別の女児殺害事件2件の自白調書を証拠請求する方針。 弁護団は、菅家さんと佐藤博史弁護士が11日の参院法務委員会に参考人として呼ばれたことも明らかにした。 5日の会議には、菅家さんが初めて出席し「本当にありがとうございました。再審開始に向けて頑張りますので、よろしくお願いします」とあいさつした。 菅家さんは会議に先立ち、元死刑囚で初めて再審無罪となった免田栄さん(83)と都内で面会。弁護団によると、互いの健康を喜び、冤罪被害者の支援を協力して進めることを誓ったという。 【共同通信】 |
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