今、日本のプログラマの多くが「休業中で自宅待機」のはずなのに、あまり語られていないので、俺が語ってみる。
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今、壊滅的に仕事が無い。仕事が無いけど社員はいる。社員が会社にいると給料を払わないといけない。
クビにでもしないと会社は破綻する。しかしクビにしたら中小企業は立ち直る体力が無くなる。
よって。
社員を休業中にする事。休業なので、自宅待機。そして給料を6割まで減らす。休業にした社員の分、国が会社に助成金を出す。
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よって、かなり多くのプログラマが休業中、自宅待機のはず。なのだ。
俺のつとめてる会社は中小なので、社長と直で話す事は多いし、社長は顔が広いので他の中小企業の社長がよく来る。
なので中小企業のソフトウェア会社の社長達の話を聞く事があるのだけど、今の日本、中小ソフト会社は社員半分以上が自宅待機なんてザラらしい。
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つまり今、ものすごい数のプログラマが自宅待機している。
はずなのだ。
が。
全然それをネットで聞かない。
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プログラマ大量自宅待機が始まったのは3月末ぐらいから。3月決済に合わせる為に、企業はこぞって外注なり契約なり派遣なりを切って切って切りまくった。3月を過ぎても切りまくった。5月になっても仕事は増やさない。
俺が外注してた会社なんて「外注0%を目指す」なんてすごいキャッチコピーを掲げていた。つまり「引継ぎ期間をどれだけ短くするのか」という事だ。「継続」は無し、社員だけで何とかするという話。
最初からそれが出来るならしてるわけで、今頃は大量に心に闇を抱えた社員を作り出しているに違いない。
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俺は自宅待機中何をしていたのかというと、こんな時期に引越しをしてしまったので、引越しの手続きにほぼ追われていた。
それでも空いてる時間はある。そういう時は同人作家なんてものをしているので、新作を作ったり、広告用に絵を描いてネットにアップしたりした。
普通ならプログラムの技術を学ぶだろう。でも、俺はそれを無駄と感じていた。
何となく予感がしているのだ。プログラマじゃ食えなくなる時代がすぐそこまで来ていると。
プログラマとしての腕は自信がある。でも、腕があってもしょうがない。
仕事が無いのだ。
今回の強引な外注切りを見て思ったのだ。企業の偉い連中は金しか見ない。外注より、株主の声の方が怖いのだ。
今のご時世、株価が下がるのは当たり前なのに、株価が下がるのを恐れて決済の数字の辻褄あわせで外注を切る。切ったら立ち行かなくなるプロジェクトだろうが何だろうが切る。
そして数字だけ見れば、インドや韓国に頼んだ方が安い。当然ものすごい不具合、あり得ないインタフェース、信じられないクオリティのモノが出来上がるだろうが、モノが出来ればいいと考える企業の頭は「それでよし」と思うだろう。
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さて、プログラマが暇になってネット上でゴロゴロしているはずのこのご時世。
そんな方々の話はネットでは全然出てこない。
おかしい。
どうなってるんだろう。
俺みたいに、別の道を考えているのかも知れない。
うちも中小ソフト会社だけど、全然仕事あるね。もしかしたら去年より増えてるかもって勢い。 業務系とか組み込み系とか一切やってないから、普通の会社とは事情が違うんだろうなあ...
ネットとか広告に関わる系の仕事は、逆に増えてると聞いたよ。 組み込みはほぼ全滅状態。 サーバ系も新規開発は殆ど無いし、保守も社員へ移行してるはず。 分野によるよね。
うちの会社人手が足りなくてマジで困ってるからヘッドハンティングでもしようかと思ったけど よく考えたら自宅待機になるような人間にまともな技術があるとは思えないからスルー。 ...
他のところでも書かれてるけど、今は腕より分野なり親会社の都合なりで、仕事に就けない事が多い。 腕の問題にしちゃうのは恥ずかしい。
どこかで見た文体なのだが今ひとつ思い出せない。