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呉市の阿賀港と松山市の堀江港を結ぶ呉・松山フェリー(呉市)が、航路廃止の検討を始めたことが12日、分かった。3月からの高速道の休日大幅値下げで利用者が急減し、採算が悪化したのが要因。同社は「存続の可能性は探っているが、このままの状況では厳しい」としている。
会社の説明ではフェリー料金は乗用車(4メートル以上―5メートル未満)と乗客1人で片道9000円。本四連絡橋などの土日祝日の料金が、自動料金収受システム(ETC)搭載の乗用車の場合は上限1000円になってから特に落ち込みが目立つという。
4月の乗用車の利用台数は約1600台で前年同月比で約5割。乗客数と貨物トラックの台数も、それぞれ約6割にとどまった。
休日は前年対比で乗用車の利用が3割台の日もあり、ここ5年続く赤字経営に追い打ちがかかっているという。約60人の従業員には4月末に廃止の可能性を説明。中国運輸局にも「廃止の検討」を伝えた。
【写真説明】廃止が検討されている呉・松山フェリー
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