京都教育大の学生6人による集団準強姦(ごうかん)事件に絡み、大阪府茨木市教委は4日、逮捕された京都教育大3年(当時)、原田淳平容疑者(21)=同市=を逮捕直前まで、市の学童指導員に採用していたことを明らかにした。原田容疑者の父親が市教委青少年課長(54)で、無期停学中と知りながら上司に説明せず、自ら面接して採用していた。
市教委によると、原田容疑者は5月1日~30日、指導員として勤務。6月1日に逮捕された。学童指導員は放課後、親が共働きの児童の世話をし、大学生のアルバイトも認められている。父親は指導員の採用責任者で、今年4月下旬、指導員として働くよう勧めたという。
市教委の会見に同席した父親は「(学童指導員の)募集をかけたが人が集まらず、(停学中の)息子に相談した。強姦で停学していたとは認識していなかったが、間違った判断で甘かった」と謝罪。市教委は「縁故採用と言われても仕方ない。処分を検討する」としている。【松井聡】
毎日新聞 2009年6月4日 14時45分(最終更新 6月4日 16時16分)