三菱自動車（東京）は４日、主力生産拠点の水島製作所（倉敷市水島海岸通）で、走行中に二酸化炭素を出さない電気自動車「ｉ―ＭｉＥＶ（アイ・ミーブ）」の量産を始めた。自動車メーカーによる電気自動車の本格生産は世界初。７月から自治体など法人向けに販売する。

　同社の軽自動車「ｉ（アイ）」をベースにした環境対応車。リチウムイオン電池を搭載し、電気モーターを回して走る。最高時速は１３０キロ。走行距離はフル充電で１６０キロ。家庭用コンセントで充電できる。車両価格は国の補助金を差し引き、３００万円程度の見込み。

　同製作所は、来年夏までの１年間に２０００台の生産を計画。販売先は、岡山県や電力会社などの予約でほぼ埋まっている。国内での一般販売のほか、輸出も始める２０１０年度は年間５０００台、１１年度には同１万５０００台以上に引き上げる予定。