【レポート】
無駄を省きながらも高品質を維持 - 550万円住宅が叶える夢のマイホーム
2009/06/01
不況にあえぐ昨今、夏季ボーナスが減るというニュースも流れ、消費者の購買意欲はますます冷え込み、節約嗜好は高まるばかりだ。こうした状況下、アキュラホームが30周年記念一戸建応援プロジェクト「新すまい55」として販売した550万円住宅(※)は、「こうあるべき」という既成概念を覆し、「無駄を省きながらも高品質を維持」した、今までにない住宅として、注目を集めている。
同住宅は4月1日から5月25日までの限定発売だが、好評だったことから6月以降も延長し、6月28日まで注文を受け付けるという。今回、マイコミジャーナル編集部が伺ったのは、さいたま新都心駅から徒歩8分のところにある、2階建ての550万円住宅だ。
※本文中の「550万円住宅」の「550万円」は建物本体価格で、土地代は含まれておりません。
展示された住宅の外観はダークグレーとホワイトを基調としているが、外壁材は7柄31色から選ぶことができるとのこと。延べ床面積は60.39平方mだが、内部は非常に開放的。夫婦で暮らすには十分な広さだ。1坪の広いバスルームや壁面いっぱいの大収納。さらに、実質の耐震レベルは最も高い3と耐震性にも優れている。
デザイン性にも配慮しているのがこの住宅の特長。内観と外観それぞれにデザインコードを採用しているので「内観にこだわった結果、外観のデザインがイマイチといった心配がありません」。表正面から見える雨どいにはデザイン性の高い角型を使い、雨どいで見えなくなる鼻隠しには板金を使うなど、コストカットしつつも、デザインにこだわる姿勢も随所に凝らされている。
問い合わせ件数は1万件超! 話題の550万円住宅とは
アキュラホームの550万円住宅は、平屋建て(48.74平方m)と2階建て(60.39平方m)の2タイプが用意されている。平屋建ては団塊の世代、2階建ては若い世代の夫婦、もしくは子供が1人いる3人家族をターゲットにしているが、2階建ても団塊世代からのニーズは高いという。アキュラホーム広報の堀越隆幸広報課長は「お子様がご家庭をもたれるなどして、お住まいの住居が2人で暮らすには広くなってしまわれたものの、これから住宅ローンを組むことが難しい団塊世代の方々にとって、550万円という価格帯は魅力的に見えるのかもしれません」と話す。5月末時点で問い合わせ件数は1万1,481件、契約件数は50件に上る見込みだ。
300万円もコストカット、その理由は大幅な無駄の削減にあり
550万円住宅を、同社の注文住宅で同じように作った場合、850万円程度が相場だという。実に300万円ものコストカットはいかにして実現したのだろうか。その理由は550万円住宅のいたるところに隠されていた。たとえば天井は、一般的には石膏ボードにクロスを貼るが、化粧石膏ボードを使用することでクロスを省くことができ、1平方mあたり約1,200円のコストダウンを可能にした。また、2階のクローゼットの内部は通常ベニヤ板などを貼るが、この住宅では部屋と同じ仕上げにし、天井にレールをつけ、クローゼットのドアを吊っているだけの状態。床の仕切りも省くことができ、1万7,000円を浮かせることに成功した。
ただし、コストを削減している「だけ」ではない。たとえばクローゼットは、壁面をいっぱいに使用した大収納。天井のレールを外せば部屋としても使え、実用性に優れている。こうした余分な設備を省き、コストカットを図った部分は100余りに上るという。
もちろん、グレードアップを図ることもできる。たとえば、オプションとして金額を上乗せすれば、開き戸タイプから、オールスライドで食器洗浄乾燥機付きのシステムキッチンに切り替えることもできる。「キッチンを使うという実用的な立場からすれば、開き戸でも十分だと考えます。550万円住宅は極力無駄を省いているので非常にシンプルな装備。そこにニーズに合わせたオプションをラインナップすることで、お客様に幅広い選択肢を用意しました」(堀越氏)。また、テレビ付きドアフォンやバリアフリーの1坪サイズのユニットバスなどグレードの高い設備を付けたのには意外な理由があるという。「私どもでは、設備や資材を大量に一括で仕入れ、コストダウンを図っております。その中から低価格ながら品質の高いものを揃えたのですが、小さなユニットバスや、テレビの付いていないドアフォンなど市場に普及していないものは、コスト的にはむしろ高くなるのです」(同)。
外観や間取りなどあらかじめ基本設計された企画住宅であることも安さの秘密。このほか、広告費をできるだけ削減し、自社のWEBサイトを中心に告知するなどした取り組みの結果が550万円という安さにつながった。
既成概念を打ち崩す
550万円と聞いて、「安い=低品質」という既成概念を抱いた読者の方もいるかもしれない。この住宅のすごさはいくつか述べたが、その中でも特筆すべきは、そうした既成概念を覆したことにある。「今回のプロジェクトを始めるにあたって不安もありました。たとえば玄関ホールがないこと。玄関から入ってすぐリビングというのは、考えにくい発想でした。しかし、蓋を開けてみると、アパートなどではよくある作りですし、お客様にはすんなりと受け入れていただくことができました」。
より"豪華"な資材や設備を使う住宅が多くなる傾向にある昨今、原点に立ち返って住宅を考えたアキュラホーム。35年の住宅ローンを組み、高級な住宅に住むのもひとつの選択肢だが、住宅費は安く抑え、子供の教育費やレジャーなどに充てる、もしくは老後を豊かに暮らすという選択肢があっていい。そうした選択肢を消費者に提供するきっかけを作った同社の今後の展開にも期待していきたい。
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