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【格闘技】

石井慧が吉田の前でガチガチ 戦極と本契約調印式

2009年6月5日 紙面から

石井慧(左)は、吉田秀彦からプロの洗礼(?)のパンチをもらう=新宿ステーションスクエアで

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 プロ格闘家に転向した北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(22)が4日、JR新宿駅前で戦極主催会社のワールドビクトリーロードとの本契約の公開調印式に臨んだ。会場には石井の本契約を見届けるために3000人のファンが集結。吉田秀彦や戦極ライト級王者北岡悟ら戦極を代表する日本人選手17人も顔をそろえた。

 22歳の金メダリストが、ついにプロ格闘家の第一歩を踏み出した。3000人のファンが見守る前で本契約を済ませた石井は「戦極では面白い試合をして世界チャンピオンになる」と決意表明。デビュー戦についても「出ろと言われれば出ます」と、あらためて戦極9(8月2日、さいたまスーパーアリーナ)でのデビューも辞さない構えを見せた。

 ところが強気の姿勢もここまでだった。調印式後、戦極9のPRイベントで先輩金メダリスト吉田と滝本誠にはさまれた石井は緊張の面持ち。プロでは同じヘビー級となる吉田との金メダリスト対決の質問が飛ぶ。もちろん吉田は「リングに上がれば先輩も後輩も関係ない。戦うことが決まったらいい試合をする」と、遠回しに受けて立つ意向を明かした。

 ところが、以前から吉田との対戦を意識していた当の本人は、世間を騒がせた物おじしない言動はどこへやら。ビッグマウスを封印し「尊敬する先輩と試合ができるのは光栄。試合が決まれば精いっぱい頑張ります」と真面目コメントで優等生ぶった。

 もちろん、戦極に乗り込んだ以上、目標の「世界王者」になるためには吉田は避けて通れない相手。「ぼくは柔道をきっぱりやめて総合格闘技にきたので(試合時には)道着は着ません」と宣言した。究極の金メダリスト対決は実現するのか。

 (石川晴信)

 

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