カニカマ

Keywords: カニカマ, 1973年, 1974年, HACCP, アメリカ合衆国, カニ, カリフォルニアロール, コピー食品, タラ

カニカマとは、色や形・食感がカニの身に似たかまぼこ魚肉練り製品)のこと。かに風味かまぼことも。

名称はJAS法の品質表示基準によれば「風味かまぼこ」または「風味かまぼこ(かに風味)」と記載することができる。

しかし、カニ肉は入っておらず、原料はスケトウダラである。ほとんどのメーカーは海外であらかじめすりみ(擂り身)にして冷凍した輸入冷凍すりみを主原料としている。

最外層の赤色は食品添加物の食用色素である天然着色料のモナスカス色素、コチニール色素、紅麹色素などで、カニの香りと味は、同じく食品添加物の香料(フレーバー)とカニ抽出物(かにエキス)でつけられている。

冷凍すりみを急速に解凍し、もう一度冷凍すると、カニの足と同じような繊維ができる。 すり身に含まれた水分が、一定の方向に向かって流れるようにすると、よりカニに似る。

1973年(昭和48年)に石川県七尾市の水産加工メーカー、スギヨが、着色・着香したカマボコを細く裁断した商品である『珍味かまぼこ・かにあし』を発売し、大ヒットする。

1974年(昭和49年)には広島県の水産加工メーカー、大崎水産が、現在もっとも一般的な形状である棒状のカニ風味カマボコ『フィッシュスチック』を発売し、これも大ヒットする。

カニカマは世界各地で安値で食べられるサラダなどのトッピングとして人気食品のひとつで、日本からの輸出も盛んであったが、EUアメリカの水産食品製造施設へのHACCP導入により、対応できる日本の企業が限定されること、現地生産の増加、BSE等の影響で輸入冷凍すり身の高騰したことなどから、輸出は減少傾向にある。

類似商品にエビカマもあったが、ほとんど見られない。同じく類似商品であるホタテ風味かまぼこは現在も少量ながら製造販売されている。

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