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「戦極」石井、吉田にケンカ売られた!

 戦極と契約し先輩の吉田秀彦(右)に気合を入れられる石井慧=東京・新宿
 戦極と契約し先輩の吉田秀彦(右)に気合を入れられる石井慧=東京・新宿

 格闘技イベント「戦極」参戦を決めた北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(22)=国士舘大=が4日、都内で約3000人の聴衆を前に屋外での公開調印式に出席。早ければ8・2さいたまSA大会での対決も浮上している吉田秀彦(39)=吉田道場=と初めて公の場で対面した。吉田から「リングの上では先輩も後輩もない」と“宣戦布告”された石井はプロ格闘家デビューに向けて覚悟を固め、“新旧柔道王対決”にファンの期待が高まってきた。

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 JR新宿駅前の特設会場。夕暮れ時、人の往来が激しくなった大都会のど真ん中で、石井の表情が引き締まった。

 戦極主催者が「一番面白いカード」と相手候補にプッシュする吉田自身から「リングに上がったら先輩も後輩もない」と宣戦布告されたのだ。その瞬間、3000人の視線を一身に集めた石井は「尊敬する先輩と試合できるだけで幸せ。決まったら精いっぱいやります」と武者震いした。

 もっとも正式決定は先送りされ、現時点では白紙の状態。石井は試合で柔道着を着ないこと、相手とデビュー時期を選ばないことを明言した。

 一方、冒頭の調印式では早くもプロ意識に根ざした“エンターテイナー”ぶりを発揮。なぜか「徹子の部屋」のテーマ曲に乗り、黒柳徹子を意識したタマネギ・カツラ姿を披露。「相手に朝青龍関と言っていましたけど日馬富士にも興味があります」。そのギャグに観衆の反応は冷たかったが、ファンへのサービス精神だけは感じさせた。

 今月下旬にはオランダへ渡り、“人類最強”エメリヤーエンコ・ヒョードルに弟子入り。戦極を主催するワールドビクトリーロードの國保取締役は8月大会について「出場しないならリングでパフォーマンスを。参戦すれば会場仕様を1万5000から4万5000席に変える」と話した。

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