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「車動かすものを探した」 酒気帯び運転容疑の県警警部補供述

2009年06月04日 09:23
 山形市門伝で乗用車を酒気帯び運転したとして、県警警備2課の警部補伊藤一洋容疑者(40)=同市菅沢=が道交法違反容疑で逮捕された事件で、通行人からの通報で山形署員が駆けつけた際、伊藤容疑者が現場を離れていたことについて、伊藤容疑者が「車を動かせるものを探していた」などと供述していることが3日、捜査関係者の話で分かった。伊藤容疑者は事故を通報していないことなどから、県警は飲酒運転の発覚を恐れて事故を隠そうとした疑いがあるとみている。

 県警によると、事故は5月30日午前1時37分ごろに発生。伊藤容疑者の乗用車が同市門伝の国道458号富神川橋の欄干にぶつかった。事故現場を目撃した通行人が同日午前1時59分に110番通報し、午前2時22分、山形署員が現場に到着した。現場に伊藤容疑者の姿がなく、署員が捜していたところ、歩いて戻ってきた。

 捜査関係者によると、乗用車は鉄製欄干に車両前部から衝突。エンジンが掛からない状態で、事故現場周辺にロープ状のものが落ちていたという。県警は伊藤容疑者が欄干にめり込んだ車を移動させようと試み、現場を離れて周辺で車を引っ張るためのロープなどを探していたとみて、捜査を進めている。

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