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郷土史研究・日本武尊は蝦夷征伐のために江曽島に来たか(6)・

2009年06月01日 21時46分52秒 | 生涯学習

　宇都宮市60周年誌・・昭和35年3月1日発行・宇都宮市立図書館所蔵・・同誌・37

ページ・第2節　上古の宇都宮

●上古の宇都宮の記述を読んで、伝説ではあるが日本武尊が宇都宮に立ち寄られ、

また日光山にも登られたとの内容が書かれていた。しかも、県内の上三川・足利等

に尊に関する遺跡と称せられるものがあるとのこと。

　引き続き調査研究することとしたい。　

　その記述を転載します。

●その昔、宇都宮地方は京畿を距てることが遠かったから、王化にうるおわず、互

　いに争い、良民は蝦夷に悩まされていたのであろう。
　
　ために崇神天皇の48年(西暦BC50・日本書紀48)に、第一皇子豊城入彦命が東国に

遣わされたのである。すなわち、命は詔にしたがって東国地方開拓鎮撫のためはる

ばる下向し、深林・池沼の多い未開のこの地方にまで進まれたのであった。

●時に蝦夷たちは東北に敗走し、あるいはしたがってこの地方にとどまる者もあ

り、この地方も穏やかとなってはじめて大和国家の支配下に属することになった。

このとき命は御諸山大三輪の神体を荒尾崎(下の宮)に安置し、高田邑(本丸の地)に

御所を設けたのである。

●こうして豊城入彦命は下毛野君・上毛野君の始祖となったので、子孫はこの地方

の国造となり、良民の安どをはかられたのである。下野国が統一されて政治が行わ

れたのはこのころからであるといわれる。

●しかるに、景行天皇の御代に、東国の蝦夷の中にまだそむく者があったので、天

皇は武内宿禰を東北諸国につかわして民情視察をさせ、次いで日本武尊をつかわさ

れた。このとき尊が下野国に下向されたということは記録にはないが、水戸から日

高見の国に進まれてまつろわぬ者をしずめ、帰途宇都宮に立寄られて豊城入彦命の

御偉業をしのばれ、また、日光山にも登られたとも語り伝えている。すなわち、そ

のときの尊のお道筋とも考えられる高椅・上三川・植野・足利(今福)などに尊に関

する遺跡と称せられるものがあるので、あるいは下野から上野・武蔵へと進まれた

のではないかと考えられるからであろう。

●宇都宮二荒山神社社務所から、神社の起源等を記載した小冊子「明神ささま」を入手した。

その中に略年表があるので投稿します。

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平成21年度宇都宮市民大学前期講座・全10回第1回受講する。

2009年06月01日 20時13分32秒 | 生涯学習

　6月1日(月)午後2時から4時まで、宇都宮市中央生涯学習センター5階　501小ホー

ルにおいて、平成21年度宇都宮市民大学前期講座・全10回第1回受講する。

　講師は、邪馬台国の会会員・NHK文化センター講師　高橋　昭夫氏です。

　受講者は、定員50名のところ100名以上の大勢の参加者がおりました。

　第1回は、卑弥呼と古代天皇誕生の謎～古代天皇の謎とロマンを求めて～をテー

マについて、12ページにわたる資料に基づき講話を聴講しました。

　説明資料によると、邪馬台国に卑弥呼は「魏志倭人伝」によれば238年に実在の

人物　しかし、古事記、日本書紀に記載がない、神武天皇(紀元前660)に始まる天

皇家との関係が謎である。卑弥呼と天皇家の関係が解明しない限り古代天皇の謎は

解けない。

　きしくも去る5月30日の下野新聞に報道された「奈良の・箸墓古墳は卑弥呼の墓

か」の記事を呼んで興味をもって受講しました。

　邪馬台国論争は、以前から畿内説と九州説に二分されており決着はついていな

い。

　最後に講師の話として、卑弥呼はアマテラスオオミカミだと言われた。これから

9回にわたる講座が楽しみです。

　終了後、会場の宇都宮市中央生涯学習センターの建物および宇都宮市役所までの

風景を撮りました。久しぶりに宇都宮城址公園も撮りました。

　●邪馬台国について、インターネツトで検索したところ次の通り分かりました。

　講師の高橋　昭夫先生は、この会の会員です。

　●邪馬台国の会は昭和５８年に発足した日本古代史愛好家の集まりで

　　す。毎月の定例会では、安本美典氏の講演や、最新の話題についての解説など

　　を行ないます。わかりやすい内容ですのでだれでも気軽に参加いただけま

　　す。

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郷土史研究・宇都宮創開・上古時代史

2009年05月29日 18時10分15秒 | 生涯学習

　宇都宮市立図書館所蔵の

　　●宇都宮市地誌・昭和9年10月10日発行、宇都宮地誌編纂・発行所・宇都宮教　　　育会

　から転載します。

●宇都宮地方は、二千年前の上古において皇化に浴していたと推知できる。

●宇都宮創開の時代については古記録の徴記すべきものがなく詳にし難い、当市が古は「池辺郷」と称せられたことが和名抄に見え文中、古鎌倉時代においては「小多橋駅」と称せられたことは、東鑑文治5年の条に見えている。
　　しかし、宇都宮は元当地臼ケ峰に鎮座ある二荒山神社の別号であったものが、何時しか転じて地名となりこれを称するに至ったものである。
　　要するに当市は870年前の康平年代は僅かに奥州街道の一駅として微々なる小邑であったが、後冷泉天皇
の康平年間、藤原氏の嫡流石山座市宗円が初めて当地に城廊を築き宇都宮を称するに及んで新・中世における宇都宮に繁栄を招き宇都宮の武威が四囲に及ぶとともに地域も拡張し人烟も凋密となりその勢威とともに宇都宮の名も著しく世に知られるに至ったものである。
　　かくて八百有余年間の宇都宮は興亡流転極まりなく15家40余代の城主が交代はあったが、その間各城主にも神社を修め佛寺を起こし以て土地発展の招致に努め宇都宮市の膨張繁栄を招くに至った。
　　かくして宇都宮家は時に盛衰はあったが関東八家の一つとして武威遠近に振ったのである。

●時代史
1　上古
上古における宇都宮地方は、都を距てることが遠かったことから王化に浴せず、然も深林原野が荒漠として連なり猛獣や奇鳥は山野に充ち魚介は江湖に群するという状態であった。
現在こそ殷賑を極めている馬場町や宮島町、塙田町の当時の状態は、付近一帯大・地で一般に湿潤地であったと言われている。
住民はいわゆる蝦夷と称せられる兇暴野蛮の民で各所に割拠して良民を苦しめていたのである。
◎崇神天皇が大規模の辺さ開墾を行わせるに当たって、天皇の48年正月に豊城入彦命を東国に遣わされこれが統治に当たらしめられた。命はすなわち上毛野、下毛野の始祖であって子孫世々当地の国造になられ叛く者は平らげ従う者は撫し良民の安堵を図られた。
時に宇都宮付近に住んでいた蝦夷の民は江曽島又は西原付近に皇軍を防ぎしも遂に東北地方に敗走したので、この地は全く大和民族の配下に属するに至ったのである。
　
　◎景行天皇の56年8月も御諸別王が詔を奉じて東国に下され都督となられてから政続が非常に興り其・子孫は代々この国に留まられて万民を愛撫されたため、其の恩恵に浴し安んじて生業に従事されるようになった。

　◎次いで、仁徳天皇の御代には、毛野をして上毛野、下毛野の二国となし下毛野に豊城入彦命四世の孫奈　　　良別王を封じて国造を定められ、この地方を治められたものであるからこの宇都宮地方を中心として統治せられたものであろう。この事実は宇都宮及び付近に存在する古墳等を見ても立書証することができる。
　　これを観ても二千年前の上古において、この地方は既に皇化い浴していたとは推知するに難しくない。

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郷土史研究・源頼朝が二荒山神社に戦勝祈願した。(2)

2009年05月26日 12時24分40秒 | 生涯学習

「源頼朝も義家公の佳例に倣い、文治5(1189年7月25日奥州征伐の途次、当社に

奉幣して戦勝祈願をし、征伐成就の際には生虜を神職として奉ることを誓ったので

ある。

　10月19日、帰路に再び報賽のため参詣。この時、荘園を寄進するとともに、捕虜

の樋爪俊衡一族を神社に隷属する神人として奉献した。」

との、平成18年栃木県神社庁創立60周年記念に刊行した「栃木県神社誌」二荒山神

社、(宇都宮)欄に記述されている。

　最近、二荒山神社に参拝し社殿右側の境内に頼朝が寄進したと言われる「神馬」

の銅像が建立されており、写真に撮りました。

　銅像の由来の碑文は、次の通りである。

●由来　　文治5年源頼朝奥州征伐の折、宇都宮大明神に戦勝を祈願し、
凱陣あたり御神恩報賽のため、神馬を献納された由来に基づき、
二荒山神社厄難消除祈祷講結成60周年を記念し、本講の弥栄と
講員氏の開運家内安全を祈念して、茲に奉納するものなり。　
　平成15年9月吉日　二荒山神社宮司　松本盛邦
　講元　福田　　治　ほか9名・氏名省略

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郷土史研究・宇都宮市江戸時代の七木について

2009年05月26日 11時37分04秒 | 生涯学習

　
　以前投稿したとおり、宇都宮市立図書館へ行き、江戸時代の宇都宮城下の名所と

して「七木・七水・八河原」を調べる。幸い次の本に搭載されていたので、2冊借

りてきました。

●　最近、二荒山神社へ参拝したところ、社殿右側に七木の「塩釜の桜」が復元さ

れていたので撮りました。

※上記宇都宮物語の98ページから転載しました。ほとんどが名前ばかりで所在地特定は困難という。

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郷土史研究・宇都宮市延命院を撮る。

2009年05月17日 07時07分17秒 | 生涯学習

●延命院 (宇都宮市)
　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
　
　所在地栃木県宇都宮市泉町4-30 位置北緯36度33分50秒　東経139度52分42秒
　
　山号摩尼山　宗派真言宗智山派　本尊地蔵菩薩創建年伝・1063年（康平6
　
　年）開基藤原宗円　正式名摩尼山宝珠寺延命院
　
　●文化財木造地蔵菩薩像、紙本淡彩菊地愛山自画像（県指定有形文化財）、地
　
　　蔵堂、延命院地蔵菩薩縁日著色絵図額（市指定有形文化財）、延命院のトチノ
　
　　キ（市指定天然記念物）

　●地蔵堂
　享保年間（1716年～1736年）の建築。建築様式は木造平屋の三間堂。芳賀郡田野　辺村（現市貝町あるいは茂木町）の宮大工である永野（長野）万右衛門による普　請で、基礎に大谷石を用いていること、屋根に入母屋風二重屋根・石葺きを用い　ていたこと（現在は瓦葺き）、斗拱と欄間の彫刻が特に優れていること、などが　特徴。本堂は記録上、報恩寺の山門より約80-100年後の建築であるが、宇都宮市　は本堂が市内最古の木造建築であろうことを公認しており[1]、出版物にもその　記述が見られる[2]ことから、客観的には宇都宮市内最古の木造建築は延命院地　蔵堂と目される。
　　1961年（昭和36年）10月4日、宇都宮市の有形文化財に指定されている。

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日本歴史の研究・全16巻第4巻　「揺れ動く貴族社会」を読む。

2009年05月16日 21時44分20秒 | 生涯学習

日本歴史全集日本の歴史　全16巻　第4巻　揺れ動く貴族社会　ー　平安時代　ー
　(2008年3月30日初版第1刷発行・・・著者　川尻秋生)　発行所　㈱小学館

　栃木県立図書館所蔵の前記書籍を宇都宮市立図書館から借りて通読した。

　その中で、私の浅薄な歴史知識から新しく発見した事項や認識した事項を摘記い
　
　たします。後学のため要点を記載する。
　●著者は、「はじめに」―新しい時代像を求めてーで次のように述べている。
　○自然災害・戦禍と歴史学
　　一般的に、平安時代に対するイメージは、平安貴族や貴族文化、あるいは貴族政治という言葉に代表されるであろう。いずれも「貴族」という言葉がキーワードとなっている。
　　それではつね実相はどうだったのか。たしかに華やかな文化が花開いたことは事実である。しかし、とうじの時代相を客観的に見つめてみると、旱魃や大雨による飢饉・疾病、そして噴火・地震などの自然災害が人々を苦しめていたことがわかる。
　　また、エミシとの戦乱、平将門・藤原純友の乱(天慶の乱)、そして東北を舞台にした前九年・後三年合戦など、戦乱による殺傷や荒廃が多発した時代でもあった。以下略。
　　そこで、本巻では、こうした自然災害や戦乱の悲劇に対して、眼を背けることなく正面から取り組んでいきたい。
　○文学と歴史学
　　筆者は、本書を執筆するにあたって、もうひとつの目標を立てた。それは、平安時代という時代を具体的に叙述することである。いいかえれば人間の息遣いが聞こえる歴史を描き出すことである。
　　近年の考古学的な発掘成果や木簡などの出土資料の出現によって、これまで文献史料に現れなかった具体像が明らかにされつつある。たとえば、斎王邸跡の発掘調査や木簡・墨書土器などの出土文字資料から多くのことを学んだのもそのひとつである。しかし、残念なことに、木簡につていえば、奈良時代以前と比べて、平安時代はかなり少ない傾向にある。
　　それでは、新たに「人間生活」を補う史料はないのか。再度考えた結果、文学作品が有効ではないかとの結論に達した。これまでにも「源氏物語」などの物語作品や、「今昔物語集」などの説話作品が、しばしば歴史叙述に用いられてきている。
　　しかし、そこには史料的に偏りがあったように思う。なぜなら、和歌が抜けていたからである。　
　途中略。いつたん日本の和歌を集大成した「新編　国歌大観」、そして「私家集大成」をひもとくとき、そこにはのびやかな貴族の心情や生活、そして在地世界が広がっている。以下略。
　●本巻では、主として大同年間から治暦年間(806～1069)までを扱う。天皇でいえば平城天皇から後冷泉天皇まで、時代ならば平安前期から摂関期まで(院政期の前まで)ということになる。

　　◎第1章・「古今和歌集」の時代を考える
　　　○「古今和歌集」編纂の目的　～醍醐天皇によって延喜5年(905)に編纂が命じられたとも成立いたともいわれる最初の勅撰和歌集である。
　　　○位階表～律令制では、正一位から少初位下まで30階に分かれ、それぞれの位階に相当する官職が決められていた。　
　　　○画期としての宇多朝～宇多天皇の即位は、以後の平安時代、否、日本の歴史にとって大きな意味をもつ。
　　　○宇多天皇と菅原道真～菅原道真が蔵人頭に任じられ、その後、道真は異例の出世を遂げていく。
　　　　ところが、昌泰4年(901)正月、突然、道真は太宰権師(だざいのごんのそち)に左遷された。
　　　○「土佐日記」(藤原定家自筆本)～紀貫之が旅の途中で書いたメモに基づき、仮構を交えつつ書いた最古の和文日記。承平5年(935)頃の成立と考えられる。9世紀後半には日記が書かれるようになり、10世紀前半には「土佐日記」などの仮名書きの散文が現れる。「記」の出現は、「私」を記す時代が到来したことを象徴している。

◎第2章・古代国家の変容
　 ○変質する天皇～天皇と上皇との共存
○摂政と関白
　摂政とは、陽帝にかわって政務を執り行う職のことであるが、その始まりは明らかでない。
　一方、関白とは、成人した天皇にかわって、いっさいの政務を取りしきる職のことである。　　
　 ○唐風化への道
○律令から格式へ～律が運用できなかった時代
○死刑がなかった平安時代
○略式法への転換　○初めて天皇を規定する
○日本文化のよりどころとなった「延喜式」

◎第3章・列島の災害と戦禍
　○噴火・地震・洪水の脅威
　○気候、疾病と戦禍
　○富士山の噴火～噴火の様子が詳細に残っているのは、貞観6年(864)のもので、富士山の北西斜面から噴火し、現在の長尾山が形成されている。

◎第4章・受領の成立と列島の動乱
　　○受領の時代～国司の変質
　　　国司は、中央から派遣され、国府にあって諸国の行政・警察・司法をつかさどった。
　　　国司には、守(かみ)・介(すけ)・掾(じょう)・目(さかん)という役職の区分があった。
　　○平安時代の受領も現代の意味と近く、国務を前任者から「受領」するということからきている。
　　○天慶の乱と武士の誕生
　　○平将門の乱の発端　　　○藤原純友の謀反　　○武士はなぜ生まれたのか
　　○武士のイエの成立　　　○源瀬信と鎌倉　　
　　○エミシの世界　～　俘囚が蜂起した元慶の乱　　○津軽のエミシ
　　○安部氏と前九年合戦　　○武士の地位を確立した源氏　　○延久合戦から後三年合戦
　　
◎第5章・新しい仏教
　　○天台宗と真言宗　～最澄と天台教学　○唐に渡った最澄

　　○子供と社会　　○古代の名前　　○負担と労働　　○一年の過ごし方　　○集落に入り込む文字　　○人々の遊び　　○病気と社会的弱者への対策
　　○民衆仏教と人々の信仰・世界観　○空海と真言教学　　○空海と恵果との出会い
　　○最澄と空海の決裂　　○大衆戒壇の設立～最澄は空海と決別し、弘仁8年(817)から東国の布教へと旅立った。上野国緑野寺・下野国大慈寺などには「東国の化主」と呼ばれ、鑑真の持戒第一の弟子と称えられた道忠の弟子たちがおり、天台教団と深い関係にあったからだ。円仁の伝記「慈覚大師伝」(三千院本)には、集まった民衆の数は下野5万人、上野9万人に達したと記されている。
　　●神仏習合と新しい寺院制度
　　　○都市の神仏習合　　○国分寺にかわる定額寺　　○末法を生きる～極楽往生をめざす人々　　○平等院阿弥陀堂の建立　　○
　
◎第6章・貴族の生活
　　　○貴族の暮らしをかいま見る　～斎王邸の発掘～　　○寝殿造り　　　○貴族の一日
　　　●藤原道長の栄光　～　安和の変　～　○藤原兼通・兼家の争い　　○兼家の覇権
　　　○藤原道長の栄華　　　○「望月の歌」の真相　　○藤原道長の結婚と出産
　　　○死をかけた出産～古代、否、数十年前までは、生命をかけた一大事であった。
　 ●政務と儀式　～天皇・貴族と政務　～　
◎第7章・都市の暮らしとムラの生活
　　　○都市平安京の光と影　～衛生上の不安を抱える都　　○にぎわう市　　○祭礼と芸能
　　　○ケガレ観の発生　　　○都市民の信仰～御霊信仰の展開～　　○新しい神の入京
　　　●ムラの生活　～発掘成果からみた開発とムラ～　　　○集落の構造　　
○古代の農民生活　～近年、石川県津幡町にある加茂遺跡から、嘉祥2年(849)2月12日の日付を記したぼう示札(触れ書)が出土した。郡司が下した群符の形式をとり、全8か条で構成されている。第1条では、農民は寅刻(午前4時頃)に田に下り、戌刻(午後8時)には家に帰ることを命じている。第2条では、農民が好き勝手に酒・肴を食べることを禁止する。　○ムラのお堂　　　○「霊神」と魔除けの護符　　　　　

　◎第8章・東アジアとの外交と列島
　　　○外交の転換　～小中華思想をもつ日本～　　　○新羅との関係悪化　　○新羅との民間
交易　　　○「神国日本」に成立　　　
●平安時代の遣唐使～承和の遣唐使～　　○世界的に名を知られる円仁～円仁は、延暦13　
　年(794)、下野国都賀郡の壬生氏に生まれた。その後、下野国大慈寺のの弟子となり、のちに延暦寺で本格的に勉学にいそしんだ。円仁が遠く離れた比叡山で修行できた理由は、広智が最澄の東国伝道を助けた機縁による。
●宋・朝鮮半島との交流～孤立化する日本～　○僧侶による外交　　　○チャイナタウン博多　　○国内を行き交う人々　　　○東国の海を行く　　　○和歌からみた瀬戸内海交通　　　○和歌からみた受領の下向　　　　○歌枕の成立　　　○神拝と情報交換
　

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郷土史研究・宇都宮市二荒山神社に奉納された田楽舞を撮る。

2009年05月15日 11時35分15秒 | 生涯学習

　5月15日(金)午前10時00分から、宇都宮市二荒山神社社殿おいて神事ののち、社

殿前で奉納された田楽舞を撮りました。

　栃木県神社名鑑166ページ登載の「二荒山神社」(お明神さま・二荒さん・ふたあ

らさん)に(田楽舞)の由来が次の通り記載されている。

　●当社に伝承されてきた田楽舞(舞二人・笛一人・腰鼓一人・銅拍子一人)は、

　「堀米の田楽舞」ともいわれ、宇都宮市関掘町堀込の農家六軒により、代々世襲

　　されてきた民族芸能である。

　　昭和53年9月29日、市無形文化財に指定された。

　　その由来は、天喜5(1057)年、源頼義・義家が奥州の安部氏追討(後三年の役)

　　の途次、当社に報恩したのが始まりといわれている。

　室町時代までは、社殿の20年式年造営の時に奉納されたが、春渡祭(1月15

　　日)・冬渡祭(12月15日)の御旅所祭や、田楽祭(5月15日)においても、神前に

　　奉演される。本県に現存する唯一の田楽祭である。

　　●資料名称
　　　掘米の田楽舞　　　資料名称（フリガナ）ホリゴメノデンガクマイ
　　　
　　　作者名　　不詳　　　時代・年代　平安時代後期
　
　　　形式・資料形態　法量

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郷土史研究・戊辰戦争・戦死者の墓地がある報恩寺を撮る。

2009年05月07日 20時48分17秒 | 生涯学習

　5月7日(木)午後2時過ぎ、宇都宮市西原所在の松嶺山　報恩寺の境内を観察して

戊辰戦争の戦死者の墓地があるのを発見した。

　住職の話によると、近くの六道で薩長軍と幕府軍との激しい戦いがあり、両者に

多くの戦死者が出て当寺に埋葬した。

　墓石には官軍の肩書がありました。

　宇都宮はかって軍都といわれ、初代の14師団長の鮫島大将の墓地があるのを発見

した。大将は、鹿児島県出身で、現在の宇都宮グランドホテルは、大将の別荘であ

ったと聞いております。

●報恩寺 (宇都宮市)
　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
移動: ナビゲーション, 検索
報恩寺
所在地栃木県宇都宮市
西原1-3-13
位置北緯36度33分20秒
東経139度52分24秒
山号松嶺山
宗派臨済宗妙心寺派
創建年 1639年（寛永16年）
開基奥平家昌の正室（開山）
正式名松嶺山　報恩寺
表・話・編・歴
報恩寺（ほうおんじ）は、栃木県宇都宮市西原一丁目にある臨済宗の寺院。山号は松嶺山。

◎ 歴史 [編集]
報恩寺の開山は宇都宮藩藩主奥平家昌の正室・仙遊院（本多忠勝の娘）、創建年は1639年(寛永16年)といわれる。しかし、家昌の正室は1611年（慶長16年）に、また家昌自身も1614年（慶長19年）に没しており、創建年の1639年(寛永16年)と食い違う。

1639年には、家昌を継いだ後、幼少のため一時古河に所替えとなった奥平忠昌が、後継の本多正純を継いで宇都宮藩主となっていた。寺域には宇都宮氏の五輪塔があるが、その由来は不詳である。報恩寺は創建当時は市内松が峯にあったが、その後伊賀町西原（現在地）に移された。戊辰戦争（宇都宮城の戦い）では、寺域に近い六道の辻が主戦場となり、その戦火で本堂を焼失している。

◎境内 [編集]
　○本堂
　現在の本堂は戊辰戦争の戦火で焼失したのを、その後再建したものである。
　○山門
　　茅葺の唐門。1639年（寛永16年）創建時そのままの状態といわれ、宇都宮市に　　残る最古の木造建築物と推定されるが公的認証（客観的・中立的な証明）がな　　い。宇都宮市指定文化財となっている延命院地蔵堂は18世紀初頭の建築である　　が、市内最古の木造建築であろうことが宇都宮市により公認されており[1]、　　出版物にもその記述が見られる[2]。

　○ 墓地 [編集]
　　宇都宮藩
　　戊辰戦争（宇都宮城の戦い）で亡くなった宇都宮藩士の墓がある。　
　　薩摩藩、長州藩、大垣藩
　　戊辰薩藩戦死者墓・戦死烈士之墓がある。うち戊辰薩藩戦死者墓は1917年（大　　正6年）の建立で、第6代内閣総理大臣の松方正義の筆による。また戦死烈士之　　墓の前には、寺域であるが鳥居が建てられている。

●戦死烈士の墓の前に、寺域なのに鳥居が建っている。

●5月8日(金)午前10時より、十一観世音菩薩御開帳が執り行われるため、その準備にテントを張っていました。

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郷土史研究・源頼朝が二荒山神社に戦勝祈願した。(1)

2009年05月06日 16時45分43秒 | 生涯学習

　宇都宮市立図書館3階へ行き、平成18年栃木県神社庁創立60周

年記念に刊行した「栃木県神社誌」により二荒山神社、(宇都宮)を調査したとこ

ろ、「源頼朝も義家公の佳例に倣い、文治5(1189年7月25日奥州征伐の途次、当社

に奉幣して戦勝祈願をし、征伐成就の際には生虜を神職として奉ることを誓ったの

である。10月19日、帰路に再び報賽のため参詣。この時、荘園を寄進するととも

に、捕虜の樋爪俊衡一族を神社に隷属する神人として奉献した。」

との記述を読んだ。

　よつて、宇都野宮市立図書館所蔵の「吾妻鏡」を調査した結果、そのとおり記載

されていることを発見した。

●宇都宮市史(中世・通史)・昭和56年3月25日発行・によると、古多橋とは
中世における宇都宮の呼称である。
とりわけ、鎌倉時代ことを伝える史料中に「古多端」あるいは「小田尾橋」と見え
る。「吾妻鏡」には「下野国古多橋駅」と見える。駅(うまや)とあるからには当然
のことながら宿駅として一定の整備もうかがうことができる。おそらく当時の奥州
街道の一宿駅として宇都宮の占めた位置も大きかったと推測できるのである。

●吾妻鏡
　出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
　移動: ナビゲーション, 検索

『吾妻鏡』（吉川本）右田弘詮の序文『吾妻鏡』または『東鑑』（あずまかがみ

、あづまかがみ）は、鎌倉時代に成立した日本の歴史書。鎌倉幕府の初代将軍・源

頼朝から第6代将軍・宗尊親王まで6代の将軍記という構成で、1180年（治承4）か

ら1266年（文永3）までの幕府の事績を編年体で記す。成立時期は鎌倉時代末期の

1300年頃、編纂者は幕府中枢の複数の者と見られている。後世に編纂された目録か

ら一般には全52巻（ただし第45巻欠）と言われる。

編纂当時の権力者である北条得宗家の側からの記述であることや、あくまでも編纂

当時に残る記録、伝承などからの編纂であることに注意は必要なものの、鎌倉時代

研究の前提となる基本史料である。