長谷川、長期政権見据え３０代調整法

　７月１４日に９度目の防衛戦を控えるＷＢＣ世界バンタム級王者の長谷川穂積（２８）＝真正＝が１日、神戸市内のジムでスパーリングを開始。長期政権、将来の複数階級挑戦を見すえて「疲れたら休む」“３０代仕様”の軽め調整でロチャ戦に挑む考えを明かした。

　「体が黄色信号を出していたら休む。３０歳を過ぎて練習バリバリやるわけにもいかないでしょ」これまでは量の多かった朝のロードワークを軽減し、スパーリングも体調を見ながらやっていくつもり。ＷＢＣ世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃（３２）の海外ＫＯ防衛も刺激になった様子で「負けてられない」と力をこめた。

　ロチャは３戦ぶりとなる右構えの相手。左構えの相手に２戦連続でＫＯ防衛を収めており「練習してきた右を生かせるのが楽しみ。今回は『右の魔術師』になります」と王者。その言葉通り、スパーリングでは強烈な右フックを見舞っていた。